日々雑感

2016年1月の日記

2016年1月31日(日)

NHK杯3回戦の藤井九段-北浜八段を観戦しました。角交換から定跡を外れた戦いとなりましたが,北浜八段が意表の辛抱を実らせてリード。プロ的には大差とも言える形勢でした。ところが,緩めて十分のところで鋭く踏み込んだのが災いし,際どい将棋に。最後は北浜八段の判断ミスで逆に大差での終局となりました。プロでも短時間の将棋だとこんなミスがあるのですね。時間を残しておくことの大切さを改めて感じた一局でした。

久しぶりに馴染みの古本屋へ行ってきました。このところ毎週2冊程度は読めており,積読状態の本も減ってきていたのです。歴史関係の本は手薄なお店なのですが,偶然にも100円コーナーに回っていた文庫で良さそうなものがあり,迷わず購入。時代小説全盛の昨今ですが,私はあくまでも歴史小説にこだわって読んでいきたいので,良い本があれば紹介してください。

2016年1月30日(土)

久しぶりにクラシックのコンサートに行ってきました。音楽を聴くことは好きなのですが,最近はじっと座っていることに疲れを覚えます。実際,将棋を指していても,秒を読まれるまでは割と席を外す方。学生時代は延々と1分将棋を指したこともありますが,最近は30秒将棋ということもあり,30分以上続けて座っていることなど滅多にありません。この悪癖は仕事でも同様で,座っていると集中力が続かず,一息入れたいタイミングでコピーを取ったりし,リフレッシュしています。来年度の予定は決めていませんが,長時間の演目は避けた方が良いかもしれませんね。

『本の旅人』の1月号,2月号を読了。2月号で葉室麟著『孤篷の人』の連載が終わったのですが,なかなか面白かったです。著者は時代小説の作家というイメージがあったのですが,本作は茶人の小堀遠州を描いた歴史小説。徳川家光の時代の人物であり,歴史背景を理解していないため苦労しましたが,新しい一面を見た気がしました。ちなみに,1月号では桜木紫乃,2月号では林真理子,小川洋子という実力派の女流作家の連載が相次いで開始。あまり読んだことのない作家なので,来月号も楽しみたいと思います。

2016年1月29日(金)

朝日オープン本戦が行われ,森内九段が伊藤(真)五段を破り,ベスト4に進出しました。準決勝の顔合わせは,森内九段-戸辺六段,羽生四冠-村山七段。若手と羽生世代の対決という格好になっています。森内-戸辺戦は,森内九段が先手なら今日のように相振りを見せて石田流に誘導する作戦が有力。いずれにせよ対抗形でしょう。一方の羽生-村山戦は角換わりが有力と見ています。準決勝以降は2月13日(土)に公開対局となりますが,今回から入場が有料となっているので,観戦予定の方はお気をつけください。

明日は午前中にかけて雪の予報となっています。休日なのは不幸中の幸いですが,残念ながら外出の予定があり,出掛けられるか心配しています。今のところ雨なので,雪に変わらないことを祈るばかり。いずれにせよ寒い一日になるのは間違いないので,体調管理には十分気をつけたいと思います。

2016年1月28日(木)

吉川英治著『新・水滸伝』を読了。未完の作品ですが,梁山泊に108人の英雄が集結するところまでは書かれており,作品としては一応完結しているとも言えます。面白い作品だと思いますが,ちょっと残念なのは,勧善懲悪が過ぎること。己の正義のためには手段を選ばず,悪人を斬って捨てるのは当然と言わんばかりの筋立てには,ちょっと辟易します。とはいえ,水滸伝の大筋を理解するには最適の書。中国史ファンの方にはオススメです。

『詰将棋パラダイス1月号』の上級7手詰までを解き終えました。今月号は,定期購読で届いたものをまさかの紛失。なくしたときは解答をやめようかと思いましたが,自戒の念も込めて再び購入し,何とか目標は達成しました。かなり低い目標なのは確かですが,現在は小説を読むことに注力したいので,ここまでが精一杯。「継続は力なり」だと信じ,来月も頑張りたいと思います。

2016年1月27日(水)

朝日オープン本戦が行われ,戸辺六段がベスト4進出を決めました。細かい形勢はさておき,2局とも戸辺六段らしい思い切りの良い攻めが勝因だと思います。これでベスト4の3枠が決まり,残る1枠を巡る戦いは明後日の予定。本日は残念ながら観戦できなかったのですが,ニコニコ生放送での中継もあるので,携帯中継とあわせて楽しみたいと思います。

サッカーU-23日本代表がリオデジャネイロオリンピックへの出場権を得ました。ドーハ,そしてイラク戦と言えば,私の世代なら誰しも思い起こすのは「ドーハの悲劇」。個人的には,当時のユニフォームが一番格好良かったと思いますが,皆さんはいかがでしょうか。当時の映像を観て,カズの若さに年月の経つ早さを痛感した一日でした。

2016年1月26日(火)

今日はC級1組順位戦が行われています。勢いのある若手と実力者のベテランが混ざり合うクラスで,屋敷九段が14年間も停滞したほど。最新定跡から力戦まで幅広く指され,観戦が楽しいクラスという印象です。ところが,本日は午後10時前にもかかわらず,半分以上が既に終局。観戦が趣味の人間としては,少し寂しいですね。残っている対局は熱戦が多いので,可能な限り観戦してから休みたいと思います。

全豪オープン準々決勝で,錦織選手はジョコビッチ選手に完敗。途中から観戦しましたが,全体的に押されていたという印象です。グランドスラムを獲得するには,ここ数年が勝負所。チャンスを得るためにも,まずはランキングを上げ,第4シード以内に入って欲しいと思います。

2016年1月25日(月)

第65期王将戦第2局2日目が行われ,羽生四冠が郷田王将を破り,1勝1敗のタイとなりました。封じ手の時点ではやや後手の郷田九段が指せそうな気がしましたが,中盤で戦機を掴むと一気にリードし,そのまま押し切りました。どこが悪かったのかはわかりませんが,作戦自体はそれなりに成功していた印象。後手の角換わりは苦労しているので,有力な作戦の1つとして今後の研究材料にしたいと思います。

週末の新聞が溜まっていたので一気読み。日経を購読しているのですが,日曜と月曜は前日の経済の動きが活発ではないので,少々物足りない紙面という気がします。こういう日はタイトルをざっと眺め,私の履歴書と連載小説,将棋欄を読んで終了。購読料が少しもったいない読み方ですが,明日からは記事も充実してくるので,しっかり読み込みたいと思います。

2016年1月24日(日)

第65期王将戦第2局1日目が行われました。羽生四冠の先手番で始まった対局は角換わりに。羽生四冠が玉を固め,郷田九段がバランス重視の布陣となりました。1日目は羽生四冠が戦端を開き,郷田九段が角を打って牽制した局面で封じ手に。個人的見解としては,先手の駒が偏っており,自信のない仕掛けに見えます。もっとも,細かい攻めを繋げるのはプロの芸。羽生四冠がどのように攻めを組み立てていくのか注目したいと思います。

大相撲初場所で大関の琴奨菊関が14勝1敗で初優勝。日本出身力士の10年ぶりの優勝と騒がれていますが,個人的には良くも悪くも前に出るしかない積極的な取り口が好きなので,優勝を嬉しく思います。本日の取組も一直線に前に出るらしい取り口で,自信を感じられる内容でした。これで,来場所は自身初の綱とりが懸かる状況。来場所は今場所以上に厳しい場所となりますが,前に出る相撲を貫いて欲しいと思います。

2016年1月23日(土)

大学時代の同期が東京へ出張に来たので,飲みに行ってきました。会うのは半年ぶりくらいでしたが,充実した生活を送っているようで一安心。今後も胸を張って会えるよう,充実した生活を送らねばならないと肝に銘じました。ちょっと飲み過ぎた感もあるので,今晩はしっかり休んで明日に備えたいと思います。

大相撲初場所14日目が行われ,大関の琴奨菊関は1敗を守りましたが,横綱の白鵬関はまさかの完敗で2敗に後退。琴奨菊関は,明日の豪栄道関との一番に勝てば初優勝となります。琴奨菊関にとっては絶好のチャンスなだけに,もの凄くプレッシャーのかかる夜を過ごしていることでしょう。重圧をはねのけ,自分らしい相撲が取れれば勝てると思うので,琴奨菊関には強い心を持って土俵に上がって欲しいと思います。

2016年1月22日(金)

大相撲初場所13日目で,大関の琴奨菊関が平幕の豊ノ島関に敗れ,1敗に後退。嫌な相手だと思いましたが,懸念が現実のものとなってしまいました。とはいえ,残る2番を勝てば優勝決定戦以上は確実。気持ちを切り替え,琴奨菊関らしい前に出る相撲を貫いて欲しいと思います。

帰宅後は,ニコニコ生放送で朝日オープン本戦2回戦を観戦。本日は丸山九段-村山七段の顔合わせでした。戦型は角換わりに。丸山九段が前例のない手を指し,一手一手難しい戦いとなりました。中盤までは丸山九段が指せそうでしたが,村山七段の勝負手が功を奏し逆転。最後は鮮やかな寄せでベスト4進出を決めました。ここまで,朝日オープン本戦は6局中5局が角換わりで,いずれも熱戦。私は先後を問わず角換わりを指すので,週末に並べ直して勉強したいと思います。

2016年1月21日(木)

大相撲初場所12日目が行われ,大関の琴奨菊関が横綱の日馬富士関を破り,3横綱を撃破。これで12連勝となり,初の優勝へ向け大きく前進しました。明日は平幕の豊ノ島関との一番。格下の相手との取組の方が緊張すると思いますが,今日のように思い切りの良い相撲を取ってくれることを期待しています。

帰宅後は,ニコニコ生放送で朝日オープン本戦2回戦を観戦。本日は郷田王将-羽生四冠というタイトルホルダー同士の対局でした。戦型は,郷田王将の注文で角換わりに。積極的に仕掛けた郷田九段がペースを掴んだように思いましたが,最終盤で羽生四冠がうまく体を入れ替え,勝利を収めました。角換わりの同型は私もよく指すので,感想戦の記事などを読み,しっかり研究したいと思います。

2016年1月20日(水)

大相撲初場所11日目で,大関の琴奨菊関が横綱の白鵬関を破り,単独トップに立ちました。ここまで4勝46敗と分が悪く,よほどのことが無ければ琴奨菊関が勝つのは難しいとみていましたが,立ち合いからの一気の攻めで付け入る隙を与えませんでした。明日は横綱の日馬富士関との一番。この一番に勝てば優勝にグッと近づくだけに,立ち合いからの一気の攻めを期待しています。

今朝の新聞で芥川賞と直木賞の受賞結果を知りました。最近は歴史小説しか読まなくなっていますが,芥川賞は2作同時受賞ということで,文藝春秋を買おうか悩んでいます。最近は『本の旅人』の連載小説を読むのすら四苦八苦しているので,現実的には買ってもすぐには読まなそう。積読本として手に入れるか検討したいと思います。

2016年1月19日(火)

山本兼一著『火天の城』を読了。安土城の築城を題材とした小説で,非常にテンポもよく,すんなり読み終えることができました。山本兼一さんの作品は『利休にたずねよ』に続いて2作目。両作とも最近の歴史小説には珍しく練られた作品ですが,個人的には本作の方が従来型の歴史小説の形式を踏襲していて好きです。作者は既に故人のため,新作が出ないのは残念ですが,歴史好きの方は手に取ってみる価値はあると思います。

久しぶりに歴史小説を読み,徐々に慣れてきたので,長編にチャレンジしたいと思います。古本屋で全巻セットの小説をいくつか買っており,積読本が増えていたのです。このところ日本史が続いたので,次は中国史にしようかと。月末の読了を目標に読み進めたいと思います。

2016年1月18日(月)

今朝は雪の予報もあり,朝5時に起きて準備。幸いにして我が家の周りはほとんど積もっておらず,5時半過ぎには雨になったので,雪かきをせずに済み助かりました。いつもより1時間半程度早く出発したこともあり,会社には余裕をもって到着。ダイヤが大きく乱れた地域もあったようですが,千葉は積雪が少なく,目立った混乱は無かったようです。今日は早起きをして眠いので,早めに休みたいと思います。

A級順位戦の佐藤八段-郷田王将が行われています。佐藤八段は勝てば単独首位,郷田王将は勝てばA級残留に大きく前進する一局です。個人的には羽生名人-渡辺竜王の名人戦を観たいのですが,直接対決は既に終わっており,誰かが佐藤八段を止めることに期待するしかない。郷田王将らしい,剛直で切れ味鋭い指し回しを期待しています。

2016年1月17日(日)

今日は朝から泳いできました。ちょっと寝坊してしまったものの,朝早くから運動し,気持ちの良い一日でした。久しぶりに泳いだこともあり,肩回りの筋肉が凝り固まっており,無理せずほぐす運動を中心に30分程度。今のところ疲れもないので,来週はもう少し強度を上げて泳ぎたいと思います。

NHK杯3回戦の豊島七段-佐藤九段を観戦しました。戦型は,佐藤九段の注文で角交換系の力戦振り飛車に。私は後手を持ってまとめきる自信が無いのですが,佐藤九段はこの形を得意としており,自信があるのだと思います。ずっと難しい戦いが続きましたが,最後は豊島七段が穴熊の堅さを活かし,一気の踏み込みで勝利。終盤力を如何なく発揮した素晴らしい内容でした。豊島七段は未だに棋戦優勝がないのですが,強敵を倒したこのチャンスを是非活かして欲しいと思います。

2016年1月16日(土)

北方謙三著『悪党の裔』を読了。鎌倉時代末期~南北朝時代にかけて活躍した赤松円心を主人公にした小説でした。太平記も読んだことが無く,この時代の知識はかなり不足しているのですが,私が知っている歴史の切り口とは全く違う見方をした作品で面白かったです。他にも南北朝時代を扱った作品がいくつかあるようなので,機を見て読んでみたいと思います。

昼からは久しぶりに妻と買い物へ。妻がいろいろ選んでいるあいだに脱走し,何冊か歴史小説を手に入れてきました。ドンドン買っても歴史小説ならいくらでも読めるので,すぐに消化できる自信はあります。小説が面白すぎて将棋がご無沙汰ですが,1,2月は大会もなくモチベーションが上がらないので,しばらくお休みの予定。当面は小説を読み漁る日々を過ごしたいと思います。

2016年1月15日(金)

新田次郎著『怒る富士』を読了。富士山の宝永大噴火を扱った小説で,知らなかったことも多く楽しめました。歴史小説ではありますが,予備知識がほとんどなくても読めるように構成されており,一般向けという印象です。主要な人物の多くが幸せな結末を迎えられなかったのはちょっと残念ですが,40年近く前の作品とは思えない筆致ですので,興味のある方はご一読あれ。

今週はバタバタして外出が多く,結果的に4日連続で7,500歩を達成。7,500歩というのは歩数計アプリの値で,家や会社内では持ち歩いていないので,実質的には8,000歩以上歩いていると思います。とはいえ,この程度は最低限の運動で,やはり週末にはもっと本格的に汗を流したいところ。何とか時間を見つけて体を動かせるようにしたいと思います。

2016年1月14日(木)

A級順位戦とC級2組順位戦が行われています。A級は屋敷九段-佐藤九段の対局。屋敷九段が得意の二枚銀急戦を選択し,熱戦となっています。C級2組順位戦も多数行われていますが,携帯中継は及川六段-永瀬六段と藤原七段-宮本四段の2局。いずれも昇級争いに絡む対局です。このところ,B級1組以下の順位戦は携帯中継しか見ておらず,知らない情報が増えているように感じるので,今年1年は全部並べるよう頑張りたいと思います。

3連休明けの3日目はまたも寒い1日に。天候に加え運動不足もあり,ちょっと体が重いです。せめて歩くようには心掛けており,今週は3日連続で7,500歩を達成。健康維持のためにも,平日はしっかり歩くとともに,休日もなにか運動をしなくてはなりません。運動の中では泳ぐのが一番好きなので,今週末こそはプールへ行きたいと思います。

2016年1月13日(水)

今朝もかなりの冷え込みでしたが,昼からは昨日より暖かい一日でした。寒いよりは暖かい方が生活しやすいのは確かですが,冬らしい日が無いと農作物への影響が避けられない。個人的には少々寒くても我慢できるので,美味しい野菜がたくさん食べられた方が良いです。しばらくは寒い日が続くようなので,体調には気をつけたいと思います。

今日のネットニュースで一番の話題はSMAPの解散報道。ジャニーズには興味はないものの,SMAPくらいはさすがに知っているので,どうにかついていけます。。私の世代だと,6人の時代も知っている人がほとんど。あれから20数年も経つのだと思うと隔世の感があります。しばらくは,この話題がネットや週刊誌を賑わすことになりそうですね。

2016年1月12日(火)

今日は猛烈に寒い1日でした。今シーズン初めてヒートテックの肌着を着用しましたが,効果が分からないほど。明日も寒さが続くようなので,防寒対策は万全にせねばなりません。今晩はいつも以上にしっかり風呂に入って温まったので,体が冷えないうちに休みたいと思います。

最近は本ばかり読んで対局はご無沙汰なのですが,携帯中継だけは毎日欠かさず観ています。このところ痛切に感じるのは,力戦形が増えたこと。今週のNHK杯もそうでしたが,飛車先の歩交換を許容する将棋が多いように思います。ソフトは飛車先の歩交換の価値を低く見るそうで,そういった影響もあるのかもしれません。個人的には一歩持たれるのは嫌なのですが,頭が古いのでしょうね。もう少し柔軟に考えられるよう,日々感覚を研ぎ澄ませていきたいと思います。

2016年1月11日(祝)

第65期王将戦第1局2日目が行われ,郷田王将が完勝。中盤の折衝で差がつき,一度も王手を掛けないままの勝利となりました。今期成績が振るわず,叡王戦決勝三番勝負でも痛恨の逆転負けを喫してしまった郷田王将ですが,きっちり調子を合わせてきた印象。次局も本局のような力強い指し回しを期待しています。

昨日のNHK杯3回戦,村山七段-森内九段を観戦しました。戦型は,後手の森内九段の注文で,角交換の力戦形に。村山七段が果敢に踏み込み,序盤でポイントを挙げました。その後は,力将棋となり,一進一退の好勝負に。森内九段が良くなったように見えた局面もありましたが,最後は村山七段が細い攻めを繋げ,勝ち切りました。時間ギリギリまで行われたので,残念ながら感想戦は無し。序盤から非常に難しかったので,観戦記を楽しみに待ちたいと思います。

陳舜臣著『小説十八史略 傑作短編集』を読了。奥付を見ると10年前に購入しており,ずっと本棚の肥やしになっていました。読み始めると既視感があったのですが,解説を読んで納得。前半の4作は『中国任侠伝』と同じだったのです。軽い文体で読みやすく,中国史が好きな方にはオススメ。新刊は売り切れのようなので,興味のある方は図書館か古書店でお探しください。余談ですが,『小説十八史略』は第五巻の五胡十六国時代で挫折し,第六巻が欠落のまま。現在も発行されていますが,カバーの紙質が変わっているので,古本屋で同時代のものを探したいと思います。

2016年1月10日(日)

第65期王将戦第1局1日目が行われました。郷田王将の先手番で始まった対局は相矢倉に。郷田九段が早囲いから果敢に動き,1日目からのっぴきならない局面に。個人的には郷田九段の勇気を買いたいと思いますが,無理気味にも見えるので,後手を持ちたいという人もいそうです。明日は矢倉らしい押し引きのあるねじり合いを期待しています。

歴史小説を買い込んできました。今月は歴史小説漬けの生活を送れそうです。最近は時代小説の作家ばかりで,歴史小説の作家はごく僅か。時代小説と歴史小説の違いは,藤沢周平さんの作品と司馬遼太郎さんの作品の違いと言えば,わかりやすいと思います。出版業界も苦しくなり,ドンドン作品を出さねば生活が立ち行かないとはいえ,寂しい限り。骨太の大型作家の登場を待ちつつ,しばらくは昔の作品を読み進めていきたいと思います。

2016年1月9日(土)

今日は恒例の古書店巡り。歴史小説を読みたいのですが,重量感のある作品は古いものばかり。重版未定のものも多く,古書店の方が新刊書店より良いものが揃っている気がします。今日は離れたところまで足を伸ばしたのですが,そこで『羽生の頭脳 第10巻』を発見。発売当初に買ったものの,学生時代に貸したまま行方不明になり,ずっと欠けたままだったのです。ほとんど読むことは無いのですが,横歩取り3三桂戦法を詳しく解説した本としては貴重な存在。残る9巻は実家にあるので,そのうち持ち帰りたいと思います。

古書店巡りの前に歯医者へ。小さな虫歯があったのですが,クリーニングのついでに治療してもらうことにしたのです。最近は詰め物も進化し,どこを削って埋めたのか全く分かりません。せっかく歯も綺麗にし,虫歯も直したので,これ以上状態が悪くならないよう,日々の歯磨きを頑張りたいと思います。

2016年1月8日(金)

浅田次郎著『一路』を読了。浅田氏らしい読みやすい文章で,上下巻というほどの長さは感じませんでした。逆に言えば,ボリュームほど濃い内容ではなかったともいえます。少なくとも,『壬生義士伝』のような作品をイメージして読むと,肩透かしを食うかもしれません。私はそれほど高く評価していませんが,売れ筋のようなので,軽いものが好きな方は,手にとってみても良いと思います。

今日は竜王戦1組やA級順位戦などが行われ,錚々たる顔ぶれの対局となっています。既に終了した対局も多いですが,相居飛車の将棋はどれも力のこもったねじり合いの将棋でした。このところ,トッププロの将棋は定跡の追究ではなく,力将棋を目指す傾向が顕著。序盤から一手一手が難しく,理解が大変。明日から3連休なので,しっかり並べ直して吸収したいと思います。

2016年1月7日(木)

今日はB級1組順位戦が行われています。順位戦も佳境を迎えていますが,今日は早い終局の将棋が多く,ちょっと残念です。観戦は大変ですが,このクラスであれば0時過ぎまで熱戦を繰り広げて欲しいところ。まだ数局残っているので,手に汗握る終盤戦になることを期待しています。

昨日までとうって変わって,今日はずいぶん冷え込んだ1日でした。朝起きるのがとても辛いです。暖かい時期であれば6~7時間寝ればスッキリ起きられますが,この時期は何時間寝ても布団から出るのが億劫です。明日を終えれば3連休なので,明朝は頑張って早起きしたいと思います。

2016年1月6日(水)

第5期リコー杯女流王座戦第6局が行われ,加藤女流王座が伊藤女流二段を破り,3勝2敗1持将棋で防衛を果たしました。相矢倉となった本局は両者の持ち味の出た将棋。中盤までは伊藤女流二段が指せそうに思いましたが,格調高く自陣の駒を使っていった構想が良くなく,棋風が裏目に出たような印象です。大魚を逸した伊藤女流二段ですが,元奨励会員ということもあり,これから何度もタイトル戦に登場してくるハズ。女流棋士では珍しい受け将棋なので,今後の活躍に注目していきたいと思います。

本棚が積読本ばかりになってきました。買ったものはもちろん,実家から持ってきた本の中にも,長い間積読状態だったものが相当あります。かなり頑張って読んでも,現状では2~3日で1冊が限度。今週末は3連休もあるので,空いた時間はドンドン読書につぎ込み,消化していきたいと思います。

2016年1月5日(火)

今日は仕事始めでした。私の会社は,いまどき珍しく,初日は半日勤務。年始の挨拶を聞き,乾杯をしたら終わりという流れです。この伝統があと何年続くかわかりませんが,個人的にはこういう大らかな部分は残っていって欲しい。明日からは通常勤務なので,気持ちを入れ替えて頑張りたいと思います。

仕事が半日で終わったので,午後からは将棋の支部へ顔出し。このところ全く活動できておらず,1年半ぶりくらいでしょうか。冬休み中の小中学生に指導をするハズだったのですが,稽古をつけられたのは私の方。全く面目ないです。最近は本ばかり読んで将棋をサボっていましたが,もう少し頑張りたいと思います。

2016年1月4日(月)

家に帰ってきました。今日は朝の新幹線に乗ったのですが,思っていた以上に駅が混雑。私と同様に,本日までお休みという方も多いのかもしれません。昼からは荷物の片づけに着手。持って帰ってきた本も何とか全部収納できたので,徐々に読み直していきたいと思います。

原尞著『天使たちの探偵』を読了。外国のハードボイルドを意識している作品だと聞いていましたが,文章は比較的読みやすく,好きな作品でした。ミステリの短編集なので,入門編としてもちょうど良い気がします。唯一の弱点は,著者が極度の遅筆であり,作品が手に入りにくいこと。1988年にデビューしながらまだ5作しか発表されておらず,2004年以降は作品が出ていないのです。本との出会いも一期一会なので,どこかで見掛けたらコツコツ手に入れたいと思います。

2016年1月3日(日)

箱根駅伝は青山学院大学が39年ぶりとなる完全優勝を達成。勝負の6区,7区で差を広げ,まさに完勝でした。区間賞も6人とまさに圧倒的な成績。しばらくは青学時代が続くかもしれませんね。繰り上げスタートで襷が途切れたチームも多く,全体的に差が広がっているように思います。個人的には,以前の15校くらいでちょうど良い気がしますが,箱根を目標に戦っている選手の立場を考えると難しい問題。皆さんはどのように感じたでしょうか?

初詣に行きました。以前は深夜0時に並んだりしていましたが,夜は眠いですし,人混みも好きではない。結果として,3日頃に行くことが増えています。恒例のおみくじは『末吉』。小吉や末吉は結構よく引くイメージなので,例年通りということなのでしょうね。特段の願い事もしなかったので,今年もつつがなく1年を送れることを願っています。

2016年1月2日(土)

今日は朝から毎年恒例の箱根駅伝を観戦。青山学院大が完全優勝し,2位の東洋大までは3分差。故障などの大きなトラブルがなければ,優勝争いはこの2校に絞られたという印象です。流れは青山学院大にありそうですが,6区,7区で差が詰まればまだわからないので,明日も朝から観戦したいと思います。

今日も蔵書の整理をしました。最近はバーコードを読み込むとリスト化してくれるアプリがあるので,とても便利ですね。将棋本など,まだスキャンしていない本もあるのですが,現状で400冊あまり。随分買ったものですね。これだけ読み直すのは無理なので,思い切って整理したいと思います。

2016年1月1日(祝)

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

一年の計は元旦からと言いますので,まずは今年の目標から。仕事を頑張るのはもちろんですが,今年は将棋だけでなく読書にも力を入れる一年にしたいと思います。新しい本を読むというよりは,これまで読んできた本を再度読み返してみたい。特に中国史の本を中心に読んでいきたいと思います。他には,詰将棋を解くだけでなく,作品を作ってみたい。昨年は初の投稿を果たしたので,今年は初入賞を目指して頑張りたいと思います。

福田和代著『生還せよ』を読了。年間購読している『本の旅人』の連載小説で,テンポの良い作品でした。『本の旅人』は,年間1,000円という格安価格で5本程度の連載小説が掲載されており,知らない作家の作品を読むにはうってつけ。現代小説だけでなく,歴史小説もあるので,好みにも合っています。今月からは,直木賞作家の桜木紫乃さんの連載が開始。桜木さんの作品は読んだことがないので,感性が合いそうなら,ほかの作品にもチャレンジしたいと思います。

過去の日記

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