日々雑感

2016年10月の日記

2016年10月31日(月)

『将棋世界12月号』を読み始めました。いつも発売日前に届いていますが,今月号は昨日に配達。いつもよりちょっと早い気がします。最近は戦法解説が充実している反面,読み物はいま一つ。将棋論考や対局日誌があった時代が懐かしいです。1月号からは新連載も始まると思うので,コクのある読み物を期待しています。

10月も今日で終わりですが,今月は9冊しか本を読めず,目標に届きませんでした。前半は好調でしたが,後半になって将棋と日本シリーズが忙しくなり,ほとんど進まず。将棋を控えれば読めましたが,無理をしてまで頑張る趣味は将棋だけで十分なので,仕方がないと割り切っています。その分,買うのも控えているので,しばらくはマイペースで読み進めたいと思います。

2016年10月30日(日)

NHK杯テレビ将棋トーナメントの行方八段‐永瀬六段を観戦しました。戦型は,相掛かりから力戦模様となりました。中盤までは行方八段ペースでしたが,永瀬六段が強気の受けを連発して逆転勝ち。先週の橋本八段‐三浦九段も観戦しましたが,こちらは橋本八段が中盤で差をつけて完勝。2局ともあまりねじり合いがないまま終わってしまったので,来週はこってりとした戦いを期待しています。

午後からは叡王戦を観戦しましたが,ここで事件発生。久保九段‐豊島七段で,久保九段が対局時間を間違えて対局場に現れず,不戦敗となってしまったのです。千田五段‐佐々木五段の前に謝罪会見が開かれましたが,久保九段にとってはいろいろな意味で痛恨事となってしまいました。千田五段‐佐々木五段の対局は角換わりに。難しい将棋でしたが,中盤で千田五段が巧妙な手順で佐々木五段の竜を詰まして快勝。ソフトの予想手ではありましたが,人間には見えにくい手で,普段のソフトとの修業が効いたのかもしれません。感想戦も面白く,充実した内容でした。

2016年10月29日(土)

カープは,6連投となったジャクソン投手が大炎上。8回表2死無走者からまさかの6失点で終戦となりました。押し出しのところで集中力が切れてしまい,大炎上となってしまったように思います。ファイターズと比較すると,信頼できる中継ぎ投手が少なく,一部の選手に負担が偏ってしまったのが敗因ではないかと。来年へ向けての良い反省材料となったのではないでしょうか。残念ながら日本一にはなれませんでしたが,来年も再びこの舞台に立てるよう,有意義なシーズンオフを過ごして欲しいと思います。

冬に向け,草木の整理をしました。来年へ向け,継続して栽培する予定のないものは思い切って処分。間隔が詰まりすぎているものは移動し,レイアウトも見直しました。植え替えたことでダメになってしまうものもあるかもしれませんが,そのまま放置しても展望がないので,仕方がないところ。植物が少しでも大きく育つよう,冬の間もマメに手入れをしたいと思います。

2016年10月28日(金)

パソコンを新調しました。数年ぶりにデスクトップです。メーカー品を買う気がしないので,マイナーなBTOショップで部品を選んで組み立ててもらいました。これが一番安く,ハイスペックなものが作れると思います。ちなみに,私は松竹梅から選ぶなら松か梅という主義。日本人は竹を選ぶ人が多いそうなので,私のような感覚の人間は少数派なのかもしれませんね。現在のところ不具合もなく安定して動いているので,大事に使いたいと思います。

第29期竜王戦第2局2日目が行われ,丸山九段が渡辺竜王を破り,対戦成績は1勝1敗のタイとなりました。急所のわからない難解な将棋でしたが,丸山九段の積極的な差し回しが光ったように思います。丸山九段としては,竜王戦でなかなか良い結果が残せていなかっただけに,この勝利は大きい。次局の先手番を取ればシリーズがより面白くなると思うので,頑張りを期待しています。

日本シリーズ第6戦の予告先発が発表され,カープは野村投手,ファイターズは増井投手が先発することになりました。カープは予想通りですが,ファイターズは大谷投手を温存する意表の作戦です。おそらく,終盤までリードしたら,クライマックスシリーズのように救援登板させる腹積もりと見ます。保険を掛けた作戦とも言えますが,これが吉と出るか凶と出るか。カープ打線の頑張りに期待しています。

2016年10月27日(木)

カープは今日も逆転負けで遂に崖っぷちに。先発陣は頑張っているものの,打線の援護が乏しく,救援陣は総崩れの様相です。ここまできたら,あとは普段通り戦うしかない。幸いにして残る2戦はホームなので,観客の声援も味方に出来るハズです。今晩と明日はしっかりと体を休め,リフレッシュして土日の試合に臨んで欲しいと思います。

三島由紀夫著『命売ります』を読了。1年ほど前に少し話題になったので,読んだ方もいると思います。本の帯には「極上エンタメ小説」と書かれていますが,あくまでも昭和のエンタメ小説だということを念頭に置いておかないと,イメージと少し違うかもしれません。正直なところ,私にはあまり理解できませんでしたが,かといってつまらなかったという訳でもない,不思議な小説でした。

今日は第29期竜王戦第2局も行われていますが,感想などは明日の日記にて。

2016年10月26日(水)

日本シリーズ第4戦は惜敗。あと一本が出ませんでした。しかし,今日の粘りはきっと明日につながると信じています。明日の予告先発は,カープがジョンソン投手,ファイターズが加藤投手。負ける訳にはいかない顔合わせなので,ここ2試合やや湿り気味の打線の奮起に期待しています。

最近は日本シリーズを観てばかりで,家に帰っても何も手に付きません。今月は後半になってから本も読めていませんし,詰将棋も解けていないのですが,まずは野球が優先。カープ戦がこれだけ中継されることは珍しく,つい盛り上がってしまっています。滅多にない日々なので,思う存分楽しみたいと思います。

2016年10月25日(火)

日本シリーズ第3戦は,ファイターズが勝利。カープも粘りましたが,今日は采配がことごとく裏目に出た気がします。8回裏の大谷選手の敬遠,10回裏に前進守備を敷かなかったことなど,結果論を言えばキリがない。負けてしまったものは仕方がないので,気持ちを切り替えて明日は勝って欲しいと思います。

朝晩の冷え込みが厳しくなってきました。最近は夏は甚平,冬は作務衣という和風な恰好。そのため,数年ぶりに袢纏を取り出して着ています。この時期は暖房もつけるほどではなく,室内での格好が難しい時期。空気も乾燥してきているので,風邪を引かぬよう注意して生活したいと思います。

2016年10月24日(月)

カープのジョンソン投手が沢村賞を受賞しました。1年を通して安定した投球を見せたことが評価されたようです。昨今の投手事情に合わせ,来年からは投球回数や完投数ではなく,クオリティスタートなどが重視される模様。今期のジョンソン投手は,クオリティスタート率が92%に上り,来年以降への1つのモデルとなりそうです。この受賞でシーズンMVPへも大きく前進した格好となりましたが,栄誉は果たして誰の手に!?

A級順位戦の羽生三冠-稲葉八段が行われています。開幕3連勝と素晴らしいスタートを切った稲葉八段にとって,越えなければならない高い壁です。一方の羽生三冠はすでに黒星を喫しており,ここでの敗戦は致命傷になりかねない。非常に興味深い戦いですが,社団戦の疲れが全身を蝕んでいるので,今日はさっさと休むことにします。

2016年10月23日(日)

社団戦最終日が行われ,チームは3連敗で12位。入れ替え戦も敗れ,無念の降級となりました。個人成績の合計は57勝55敗。勝ち越していながら勝ち点は5しかなく,3-4負けは実に7試合。1つでも勝てていれば残留できただけに,残念でなりません。私自身の成績は11勝2敗で,過去最高勝率を記録。3部でも十分に通じたという手応えは残りました。来年は4部での戦いとなりますが,1年で戻れるよう頑張りたいと思います。

今日のカープは6回に4点を挙げて快勝。ビデオ判定でクロスプレーの判定が変わるということがありましたが,救われた半面,興を削ぐ面もあるのは否めません。しかし,これだけ映像技術が進歩すると,リプレーで明確に分かってしまうので,仕方がない面もあるとは思います。2連勝という最高の形でホームの2連戦を終えられたので,北の大地でも伸び伸びとしたプレーを期待しています。

2016年10月22日(土)

日本シリーズが開幕しました。ぐずついた空模様での開幕となりましたが,カープにとっては恵みの雨だったか。ファイターズ先発の大谷投手の制球が定まらず,カウントを取りに来た球をスタンドに叩き込むという理想的な攻撃で,勝利を収めました。大谷投手を打ち崩しての勝利はとても大きい。明日も勝ち,2連勝で札幌に乗り込んで欲しいと思います。

冬用の衣類などを調達してきました。このところあまり服を買っていなかったので,久しぶりにしっかり仕入れました。私は典型的な胴長短足ですが,腕が短い。そのため,着丈はMサイズ,袖の長さはSサイズがちょうど良いのです。なかなか似合う服もないのですが,気に入ったものを仕入れられたので,大事に着たいと思います。

2016年10月21日(金)

日本シリーズの監督会議があり,今シリーズは予告先発が行われることに決まりました。既に黒田投手の3戦目の先発を公表するなど,カープだけ一部予告先発状態にありましたが,全試合となれば観戦する方にも良いと思います。明日の第一戦は,カープがジョンソン投手,ファイターズが大谷投手の先発予定。厳しい試合となりそうですが,打線の頑張りに期待しています。

竜王戦の挑戦者変更から10日近く経ちましたが,未だに激震が続いています。今日は将棋連盟から棋士へ向けての説明が行われたそうですが,賛否両論があった模様。三浦九段もスマホやパソコンを提出し,解析して白黒をつけようという意向のようです。どうやら灰色決着で終わりそうにないので,どのように進んでいくのか注目したいと思います。

2016年10月20日(木)

運命のドラフト会議がありました。カープは1位指名の田中投手,外れ1位の佐々木投手をくじで外し,外れ外れ1位で慶応大の加藤投手を獲得。馬力で投げるタイプの投手で,中継ぎや抑え向きの投手という評価が多く,少し意外な指名でした。2位,3位では弱点の左腕,4位以下は高卒の捕手と投手を指名し,数年後を睨んだ補強となりました。即戦力の先発型投手を獲得できなかったのは残念ですが,悪くない指名ではないでしょうか。中崎投手のように,下位指名から主力へとのし上がってくる投手が出ることを期待しています。

今日は会社の飲み会でした。思っていたよりたくさんの料理が出てきて,お腹いっぱいになりました。少し食べ過ぎたので,週末は運動しなくてはなりませんね。週刊文春も買いましたが,ネット記事以上の目新しい内容は乏しく,やや残念。羽生三冠からコメントも出されるなど,話題に事欠かない状況ではありますが,早く将棋に集中できる環境になることを望んでいます。

2016年10月19日(水)

明日発売の週刊文春で,渡辺竜王が今回のソフト不正疑惑について,内幕を述べるそうです。歯に衣着せぬ発言で知られる渡辺竜王なので,かなり踏み込んだ記事となる可能性があります。将棋界にとって良い話ではありませんが,これは買うしかありません。明朝は文春を読みながら通勤したいと思います。

明日はドラフト会議もあります。カープの一位指名選手は明らかになっていませんが,黒田投手の引退もあり,先発投手の補強が最優先となりそうです。今期は優勝を果たしたこともあり,ドラフト2位指名は最後となるため,1位は何としても即戦力投手を補強したいところです。個人的には例年の独自路線を貫き,地元出身の山岡投手を指名して欲しいと思います。

2016年10月18日(火)

カープの黒田投手が引退を発表。私は,リーグ優勝を果たし,日本シリーズ進出も決めたので,今年限りかなと思っていたので,あまり驚きはありません。潔い引き際は,らしい気がします。通算成績は203勝184敗。203勝はもちろん立派ですが,184敗も弱小チームのエースとして誇れる成績ではないでしょうか。最終登板は日本シリーズになると思うので,気持ちのこもった投球を期待しています。

序盤の数手を重点的に検討しています。初手はともかく,3手目の研究は,学生時代からの永遠の課題です。社団戦前にネタを書く訳にはいかないので控えますが,久しぶりに充実した序盤研究ができている気がします。もっとも,この手の研究は,すぐに結果に結びつかないのが弱点。あまり結果は出ていないのですが,地道に続けたいと思います。

2016年10月17日(月)

今日は朝から通勤路線で人身事故が起き,散々な目に。家を出る前に知っていたので,あらかじめ迂回したのですが,迂回路も大混雑。結局,いつもの倍以上,満員電車に閉じ込められていました。週明けからダメージの大きい1日でしたが,これにめげず明日からもしっかり頑張りたいと思います。

週末の社団戦へ向け,戦法を決めました。いろいろ悩んだのですが,今回は居飛車を軸に戦うことにします。勝率自体は振り飛車も悪くないのですが,2ヶ月ほど指してみて,苦しさを改めて実感。端的に言うと,序盤で得をするのがとても難しい戦型だと感じています。居飛車は先手の得が大きく,先行できる権利を握れることが多いのですが,振り飛車は先手で良くするのが大変なのです。振り飛車党へ転向中も,定跡研究だけはしてきたので,あと1週間でしっかり準備したいと思います。

2016年10月16日(日)

NHK杯テレビ将棋トーナメントの増田康宏四段-佐藤康光九段を観戦しました。増田四段は,先日の新人王戦で優勝した若手のホープ。佐藤九段が若手に対してどのように戦うのか,注目していました。対局は,増田四段の趣向で矢倉模様に。私のように横歩取りが苦手な人間にとっては,有力な作戦かもしれません。増田四段が仕掛けてからはねじり合いとなりましたが,佐藤九段の貫録勝ち。増田四段にとっては不本意な内容だったと思いますが,これを糧にさらなる飛躍を期待しています。余談ですが,来週は三浦九段-橋本八段。ソフト使用疑惑で出場停止となった三浦九段に対し,痛烈な批判をした橋本八段が対戦するというのは,皮肉な組み合わせです。人間関係はさておき,ねじり合いに強い両者だけに,力のこもった将棋を期待しています。

昨日書き忘れたのですが,第29期竜王戦第1局2日目が行われ,渡辺竜王が丸山九段を破り,幸先の良いスタートを切りました。昨日,日記に書き忘れたのは,1日目にして形勢に差がついてしまい,興味を失っていたため。案の定,本日も一方的な展開となり,14時過ぎの決着となりました。丸山九段にとっては先手番を落とす痛い敗戦となりましたが,そもそも準備不足も甚だしい。3日前にいきなり京都で対局と告げられ,移動の準備だけで精一杯だったと思います。2局目以降は徐々に準備が整ってくると思うので,好局を期待しています。

2016年10月15日(土)

カープは乱打戦の末,ベイスターズを破り,日本シリーズ進出を決めました。初回に6点を挙げたところで安心し,泳ぎに行ったりしていたところ,気がついたら1点差。最終回は祈るような気持ちでした。内容はともかく,結果として勝てたのは嬉しいです。シリーズMVPには,打率.833と大暴れした田中選手が選ばれました。ファイターズ,ホークスのどちらが勝ち上がってきても強敵ですが,しっかり準備をして,カープらしい野球を貫いて欲しいと思います。

塩野七生著『ハンニバル戦記(下)』を読了。地中海の覇権を懸けたザマの戦いからカルタゴの滅亡までが描かれました。ザマの戦いが行われたのは,紀元前202年。中国に目を向けると,四面楚歌で有名な垓下の戦いが行われた年でもあります。スキピオ・アフリカヌスとハンニバル,劉邦と項羽が同じ年に雌雄を決したというのは,何とも不思議な因縁ですね。ローマ共和制の基本を勉強するにはとても良い小説だったと思うので,この時代の歴史に興味のある方は是非ご一読あれ。

2016年10月14日(金)

第17回モバイル王位戦二次予選が始まりました。意気込んで指したものの,2勝6敗と惨敗し,予選敗退が濃厚です。勝率が低いのも問題ですが,このところ負けが込んでR点も下位に沈んでおり,二重の意味で望み薄となっています。負けてしまったものは仕方がないので,敗因をしっかり分析し,来週の社団戦に備えたいと思います。

今日のカープは完敗。日本シリーズ進出に王手を掛けているとはいえ,ここからはベイスターズの表ローテの投手が投げることもあり,油断できない状況です。クライマックスシリーズでは予告先発がないため,予想になるのですが,明日は岡田投手と今永投手の先発でしょうか。カープ打線では,田中選手が打率.889,出塁率.917という驚異的な成績を残しているので,明日も初回から勢いをつけて欲しいと思います。

2016年10月13日(木)

カープは今日も投手陣が踏ん張り快勝。2戦連続の完封勝利で,日本シリーズ進出へ王手を掛けました。打線は湿り気味ですが,投手陣の出来が素晴らしく,この勢いで一気に決めてしまいたいところです。一方のパ・リーグでは,ソフトバンクが日本ハムを降し,1勝2敗に。実力も拮抗し,簡単には決まらないと思うので,面白い試合を期待しています。

塩野七生著『ハンニバル戦記(中)』を読了。第二次ポエニ戦記の紀元前219年~206年の歴史が描かれていました。具体的には,ハンニバル率いるカルタゴとローマとの戦いが始まり,ローマが逆襲に転じたところまで。この時代は歴史の授業でもほとんど学ばないので,知らないことばかりでとても面白かったです。下巻もしっかり読み,少しでも吸収したいと思います。

2016年10月12日(水)

夜になって衝撃のニュースが。将棋の三浦九段が,対局中のスマホ不正使用疑惑で,年末までの出場停止となったそうです。第29期竜王戦七番勝負の挑戦権も剥奪され,挑戦者決定戦で敗れた丸山九段が代わりに出場することになりました。第29期竜王戦は,今月15日開幕。開幕3日前の対局者変更という異例の展開となっています。詳細は不明ですが,ネット報道では,三浦九段は疑惑を否定しているとのこと。丸山九段も,上記挑戦者変更の記事で「個人的には賛成しかねる」と述べていますし,きちんと検討された結果なのか疑問も残ります。とにもかくにも,現段階で憶測で何か書くことは望ましくない。詳報を待ちたいと思います。

クライマックスシリーズ・ファイナルステージが始まりました。カープがセ・リーグ優勝を懸けて戦うのはベイスターズ。ジャイアンツを破り勢いに乗る相手でしたが,今日はジョンソン投手が快投。ベイスターズ打線を3安打に抑え,2塁すら踏ませず完封勝利を飾りました。これで,アドバンテージも含め,対戦成績は2勝0敗。明日は野村投手の先発が予想されているので,打線が早めに援護し,優勝に王手を掛けて欲しいと思います。

伊東潤著『戦国無常 首獲り』を読了。首を横取りした者に罰が当たるという筋の短編集でした。初期の作品集ということもあり,若干練れていない感はありますが,それなりに面白かったです。関東を題材にした作品の多い貴重な歴史作家なので,今後も期待しています。

2016年10月11日(火)

陳舜臣『秘本三国志(六)』を読了。全六巻の大作でしたが,ようやく読み終えました。第六巻では夷陵の戦い~五丈原の戦いまでが描かれていましたが,いろいろな独自解釈もあり,面白かったです。最後には,本作の影の主人公である五斗米道の教母である少容と従者の陳潜の謎も明かされ,スッキリした終わり方だったと思います。紙面の大半が群雄割拠の時期に割かれたのも良く,三国志の面白さを凝縮した作品でした。久しぶりに長い作品を読んだので,しばらくは軽いものを読みたいと思います。

帰宅後はサッカー日本代表の試合を観戦。前半は良いサッカーができていましたが,後半は中盤でプレッシャーを掛けられず,防戦一方の展開でした。それでも,アウエーで勝ち点1を挙げ,最低限の結果は残せたのではないでしょうか。今後も厳しい試合が続きそうですが,粘り強く戦って欲しいと思います。

2016年10月10日(祝)

陳舜臣『秘本三国志(五)』を読了。赤壁の戦いから関羽の死までという内容でした。いよいよ次は最終巻。おそらく,夷陵の戦い~五丈原の戦いまでが一気に描かれるのだと思います。本作の特徴は,重要なところをピックアップして書いてあること。曹操の後継者争いは詳しく書かれているのに,劉備が蜀を制覇するあたりはほとんど描かれないなど,作者のこだわりを感じます。斬新な解釈も多く,三国志を知っている人でも面白い。最後まで楽しみたいと思います。

今日は体育の日。今はハッピーマンデーなので毎年日付が変わりますが,元は10月10日でした。この日は1964年の東京五輪開会式の日であり,統計的には晴れの特異日。今日も例に漏れず,晴れ模様の一日でした。個人的には,こういう意味のある日は,その日を休みにした方が良いと思うのです。とはいうものの,せっかく晴れたので妻と外出したことを思うと,やはり3連休はありがたい。明日から仕事なので,疲れを残さぬよう早めに休みたいと思います。

第4回将棋電王トーナメントの本戦トーナメントが行われ,Ponanzaが2連覇を達成。第2期電王戦への出場権を獲得しました。コンピュータ将棋は年々レベルが上がり,昨年度準優勝の技巧が本戦に残れないほど,熾烈な争いが続いています。そんな中での2連覇は見事。将棋の内容については,人間の将棋と違い過ぎて判断できないので,ここでは触れないことにします。

2016年10月9日(日)

今日は第17期モバイル王位戦最終日でしたが,成績は4勝5敗。通算成績は6勝8敗となり,非常に苦しい戦いでした。一次予選ということもあり,午後10時現在で2位に食い込んでいますが,この成績では予選落ちでも文句は言えないところ。今回に関しては悪あがきせず,通過していることを祈って早めに休もうと思います。

NHK杯テレビ将棋トーナメントの屋敷九段-佐藤和俊六段の対局を観戦しました。戦型は,佐藤六段が三間飛車から急戦を見せ,相居飛車のような展開に。藤井システムでも似たような変化になることがありますが,個人的には振り飛車にとって有力な変化だと思っています。肝心の対局は,屋敷九段が意表の開戦でリードをつかんだように見えましたが,佐藤六段が思い切りの良い指し回しを見せて勝利。感想戦を見る限りでは,屋敷九段が勝負所で誤ったようです。相居飛車系の将棋は中終盤が激しく面白い。久しぶりに居飛車の将棋も指してみたいと感じた一局でした。

2016年10月8日(土)

第17期モバイル王位戦に参戦中です。ここまで2勝3敗と苦しんでおり,予選を抜けられるかどうか微妙な情勢となっています。5局目の将棋は六段の方との対局だったのですが,優勢になりながら寄せを誤り逆転負け。よくあることとはいえ,もう少し終盤力をどうにかしなくてはいけませんね。このところ,実戦ばかりで詰将棋や棋譜並べをサボっているので,地道な努力を怠らぬようにしたいと思います。

今日は珍しく疲れが出て昼寝。おかげで夕方からはスッキリ過ごせており,たまにはこういう休み方も良いものですね。3連休だと,1日ぐうたら暮らしても,あと2日あるので助かります。十分休めたので,残る2日間は充実した生活を送れるよう,朝から計画的に過ごしたいと思います。

2016年10月7日(金)

将棋のプロ公式戦において,対局場への電子機器の持ち込みと対局中の外出が禁止されるそうです。これまで,プロの矜持にかけて不正は行われないものという性善説の立場がとられていましたが,生中継なども増え,疑問を持たれる前に手を打ったと言えます。ソフトの実力がプロを凌駕しつつある昨今では,仕方がないのかもしれません。ネット中継の醍醐味の一つである昼食注文も増え,喜ぶファンもいることでしょう。

私自身は,プロが不正をするとは思いません。というのも,かつて,とある大会の決勝戦で,詰みまで研究されている定跡形になったことがありました。しかも,カバンには,その定跡が書かれている本が入っていたのです。ちょっとトイレに立ち,内容を確認すればオシマイ,本がなくても,携帯で知人に詰み手順を問い合わせれば終了です。現在なら,ソフトに詰み手順を聞いても良いでしょう。時間もたっぷり残っていたので,いくらでも不正をするチャンスはありました。もちろん,私は自分の頭で考え,詰ますことができずに負けましたが,アマチュアですらその程度のプライドはあります。ましてや,プロ棋士が不正をするとは思えないのです。

私自身,ソフトには棋譜解析や定跡研究,余詰検索等でお世話になっていますし,ほとんど無報酬で開発されている方々には頭が下がります。ソフトが悪いものだとは少しも思っていません。ただ,ここまで縛らなくてはいけない世の中になってしまったことは,ちょっと残念な気持ちもあります。そのうち,アマチュア大会でも電子機器の電源を切ることになるのでしょうか。今後の流れに注目したいと思います。

2016年10月6日(木)

陳舜臣著『秘本三国志(四)』を読了。張繍の奇襲を受けた後から,赤壁の戦いの前までが描かれていました。三国志演義のような脚色は少なく,歴史事実に基づいた考証がしっかり為されていることに好感が持てます。いよいよ,後漢後期最大の決戦,赤壁の戦いが始まりますが,どのように描かれるのか楽しみにしています。

久しぶりに,自分の将棋をソフトで解析してみました。ハッキリと感じるのは,ソフトに比べて自分の形勢判断が甘いこと。居飛車党時代は,どちらかといえば悲観派でしたが,この違いが勝率に影響しているのかもしれません。振り飛車を指していると,捌けたらすぐに勝った気になってしまいますが,もう少し冷静に判断する必要がありそうです。自分の弱点が見えた気もするので,今後も積極的にソフト解析をしたいと思います。

2016年10月5日(水)

将棋の調子が上がってきません。振り飛車穴熊だけでなく,広く振り飛車を指しているのですが,全然勝てません。理論的に優秀だと分かっている形もいくつかあるのですが,私の棋風に合わないのか,すぐに終盤で逆転されてしまう。もう少し粘るコツを身に着けたいと思います。

台風は北に逸れ,関東地方を直撃する可能性はほぼ無くなりました。今晩はかなり風が強いですが,明日は気持ちよく晴れ,台風一過の天気になりそうです。10月に入り,徐々に晴れる日も増え,秋らしい気候に。明日は暑くなりそうなので,体調管理に気をつけたいと思います。

2016年10月4日(火)

第64期王座戦第3局が行われました。後手の糸谷八段が阿久津流と呼ばれる5筋から仕掛ける形を採用し,最終的には1990年の前例に合流。羽生王座は知っている形だと思いますが,糸谷八段は将棋すら知らなかった頃ではないでしょうか。両者とも金銀が前線に出ていく力勝負となりましたが,最後は羽生王座がうまくまとめて快勝。タイトル獲得が通算97期となりました。名人位を失った時はどうなるかと思いましたが,しっかり残る3つのタイトルを防衛したのは流石の一言。叡王戦もベスト8まで勝ち上がっていますし,もうしばらく棋界は羽生先生を中心に回りそうです。

今日は気持ちよく晴れましたが,明日からまた雨模様の予報。今年の秋は本当に雨がよく降りますね。9月以降,ほとんど晴れた記憶がありません。草木の水やりをサボれるのは助かりますが,やはり晴れていた方が気持ちが良い。週末は3連休もあるので,台風一過の晴れ模様となることを期待しています。

2016年10月3日(月)

陳舜臣著『秘本三国志(三)』を読了。全六巻の半分が終わりましたが,曹操が張繍の奇襲を受け,典韋を失ったところまでが描かれています。三国志の小説は,とかく諸葛孔明登場以後を手厚く扱う傾向にあるのですが,本当に面白いのは英雄が並び立つ序盤。本書の描き方には好感を持ちます。劉備が稀代の英雄にして策士として描かれているのも面白い。傑作と呼ばれているのも頷けます。かなり古い本ですが,電子版などもあるので,興味のある方はご一読あれ。

台風18号が猛烈な勢いとなり,沖縄本島地方に特別警報が出ています。このあと北上して九州地方に近づくため,こちらでも被害がないことを祈るばかりです。他にも,東京工業大学栄誉教授の大隅氏がノーベル医学・生理学賞を獲得。日本の科学の底力を見せてくれました。基礎科学は非常に大切だと思うので,国の手厚い支援を希望しています。

2016年10月2日(日)

NHK杯テレビ将棋トーナメントの佐々木五段-木村八段を観戦しました。戦型は相矢倉になり,中盤からは手将棋模様となりました。佐々木五段の攻め,木村八段の受けという棋風通りの展開となりましたが,細かく攻めをつなげた佐々木五段が快勝。中盤で▲6四歩と一手緩めて攻めたのが好手だったようにに思います。佐々木五段は,昨日の叡王戦でも見せたように,遠巻きに攻めるのがとても上手い。大器の片鱗を見せつつあるので,そろそろ大輪の花を咲かせて欲しいと思います。

今日は久しぶりに晴れ,気持ちの良い天気でした。明日からまた雨模様だそうなので,溜まっていた洗濯物を一気に解決。気持ちの良い週末となりました。ネット将棋なども楽しみ,有意義な過ごし方ができたと思います。明日からまた仕事なので,今晩は早めに休んで備えたいと思います。

2016年10月1日(土)

叡王戦本戦トーナメントを観戦しました。今日は羽生九段-山崎叡王,及川六段-佐々木五段が行われ,羽生九段と佐々木五段がベスト8に進出しました。2局とも力のこもった内容で,特に山崎叡王の粘り腰には感服しました。郷田九段,門倉四段の解説もわかりやすく,非常に楽しめたので,今後も登場して欲しいと思います。

今日はカープの今季最終戦。黒田投手が先発し,7回1失点の好投で10勝目を挙げました。打率2位の鈴木選手は,打席に多く立つため1番で先発したものの4タコ。30本塁打もならず残念ではありますが,打率.335,本塁打29,打点95は立派な成績です。高卒4年目ということを考えると,将来のカープを背負って立つのは間違いないでしょう。ちなみに,カープは89勝,勝率.631は球団史上最高だそう。野村投手が最多勝と最高勝率,菊池選手が最多安打のタイトルを獲得しました。通常,優勝球団から選ばれるMVPは果たして!?個人的には,数字以上の存在感を放った新井選手に受賞して欲しいと思います。

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