日々雑感

2017年2月の日記

2017年2月28日(火)

将棋ウォーズ10秒将棋で六段の方に勝ちました。時間切れやクリックミスで勝つことは時折ありますが,相手のミスもあったとはいえ,将棋の内容で勝ったのはかなり久しぶりだと思います。もちろんまぐれですが,瞬発力の衰える年齢になって10秒将棋の実力が上向いていることはちょっと自信になります。ちなみに,今月の成績は47勝14敗で勝率.770。記録の残る2016年5月以降では最高の成績です。この勢いを維持し,念願の五段昇段へ向けて突き進みたいと思います。

私のひそかな夢の1つが,将棋連盟の将棋普及指導員になることでした。普及指導員になるには,三段以上の免状を所持し,支部会員であることなどが条件です。この夢を実現すべく,これまで免状の獲得に勤しみ,支部会員資格を継続してきたのですが,昨今のいざこざですっかり熱が冷めています。昨日には3人の理事の解任が決まるなど,正常化へ向けてようやく動き出したとはいえ,まだまだ道半ば。最近は,将棋関係以外の知人にも将棋連盟は駄目だと言われることが増え,世間の目の厳しさを感じます。遅きに失したとはいえ,挽回のチャンスはまだあるハズ。今回の解任を機に,運営は外部有識者に任せるなど,抜本的な改革を期待しています。

2017年2月27日(月)

今月の詰パラの解答をまとめました。久しぶりに気持ちよく解けた気がします。最近は上級7手詰までしかやっていませんが,棋力アップにはもう少し長いものにも挑戦しなければなりません。といいつつ,ネット将棋の誘惑に負け,楽な道ばかり選んでしまっています。気がつくと,社団戦まであと4か月。今年こそは結果を残したいので,徐々に苦しい勉強も始めたいと思います。

いよいよ本格的に花粉が飛び始めた気がします。今朝はうっかり薬を飲み忘れたのですが,マスクをしていたにもかかわらず,歩き出して5分で鼻が大変なことに。油断大敵です。幸いにしてそこまできつい薬を飲まなくても症状を抑えられているので,これ以上ひどくならないよう,注意しながら生活したいと思います。

2017年2月26日(日)

大学の同期と飲んできました。年に1~2回程度会うだけですが,こうやって定期的に会える人がいるのは良いものですね。ハッキリ言って私は付き合いの悪い人間なので,卒業して10年以上経っても関係が続いているのは,自分でも不思議に思います。こういう縁はなかなか無いもの。これからも大事にしていきたいと思います。

昨日のA級順位戦は,稲葉八段が挑戦権を獲得し,森内九段が降級となりました。今期名人戦は20代同士の対戦となりますが,こんなフレッシュな名人戦はいつ以来でしょうか。来期のA級順位戦は,復帰する三浦九段も含めて11人での戦い。降級は3人ですが,指し分けは降級しないという取り決めもあるため,必ず3人が落ちるとは限りません。まずは,今期の名人戦で熱戦が展開されることを期待しています。

2017年2月25日(土)

A級順位戦が行われています。ニコニコ生放送では藤井九段,先崎九段,佐々木五段の解説,AbemaTVでも深浦九段,西尾六段,青島五段の解説となっています。ニコニコ生放送は面白さ重視,AbemaTVはまじめな盤面解説という印象です。とにもかくにも,プロ棋士の読みの速さは凄まじく,ついていくだけで大変。もちろんとても勉強になるので,今日は全局終了まで観戦を続けたいと思います。

花粉症の季節になったので,耳鼻科へ行ってきました。抗アレルギー薬を飲めば収まるのですが,この機会に何のアレルギーなのか調べてもらおうと思ったのです。血液を採取し,結果は一週間後とのこと。今年は花粉の飛散量も多そうなので,原因物質を知り,しっかり備えたいと思います。

2017年2月24日(金)

阿部幹雄著『生と死のミニャ・コンガ』を読了。行きの通勤時に予定よりたくさん詰パラを解けたので,帰りから読書を解禁。帰宅後も読み続け,一気読みでした。内容は,自身が体験し目撃した冬山の滑落事故を題材としたノンフィクション。全体的に明るい話は少なめですが,人生の意味などをいろいろ考えさせられた一冊でした。

明日はいよいよ『将棋界の一番長い日』と呼ばれるA級順位戦9回戦一斉対局の日です。対戦カードは,羽生三冠-屋敷九段,行方八段-渡辺竜王,佐藤九段-広瀬八段,森内九段-稲葉八段。行方-渡辺戦以外は挑戦権争う棋士と降級を争う棋士の対局となっています。私の順位戦予想は,羽生三冠,渡辺竜王,佐藤九段,森内九段勝ち。挑戦権はプレーオフで羽生三冠が獲得,降級は屋敷九段としました。8回戦はすべて正解し,初の全局正解が懸かっているので,将棋の内容だけでなく結果にも注目したいと思います。

2017年2月23日(木)

北方謙三著『史記 武帝伝(七)』を読了。全七巻の長編でしたが,ようやく読み終えました。前半の衛青,霍去病が活躍した頃は史実に基づいているような印象を受けましたが,後半の李陵,蘇武,司馬遷が中心となってからは,漢の生き様を語るハードボイルド仕立て。歴史小説と構えずに読む方が楽しめる気がします。毎日楽しく読んだので,今月の詰パラは未だ手つかず。明日から通勤時間に頑張りたいと思います。

河口俊彦著『棋士の才能』を購入。平成13年~27年に河口八段が書いた王座戦の観戦記集で,全51局が収録されています。ここ数年,棋譜集を並べる根気はなく,羽生先生の全局集も買ったまま積まれていますが,観戦記なら図面も多く何とか読めそう。1日1局読めばGWまでには終わる計算なので,地道に楽しみたいと思います。

2017年2月22日(水)

北方謙三著『史記 武帝伝(六)』を読了。遂に漠北の地で李陵と蘇武が出会うなど,終わりへ向けて徐々に高まっていくものを感じます。武帝劉徹はますます老い,暴君というよりはもはや暗君レベル。武帝伝という名ではあるものの,中心人物ではなくなりつつあります。おそらく,武帝が崩御し,蘇武が再び漢の地を踏むところまでは描かれると思うので,最終章にふさわしい格調高い物語を期待しています。

第43期女流名人戦第5局が行われ,里見女流名人が上田女流三段を破り,3勝2敗で防衛を果たしました。本局は,200手を超える大熱戦。上田女流三段にも勝機があったように思いましたが,最後は里見女流名人の意地が勝ったように思います。初の外国人女流棋士が誕生するなど,話題も多い女流棋界なので,今後も良い将棋を見せてくれることを期待しています。

第2期電王戦の詳細が発表され,第1局は4/1(土)に日光東照宮で,第2局は5/22(土)に姫路城で開催されることが決まりました。あわせて,今季限りでの電王戦終了も発表され,人間とソフトとの戦いはこれで終わることになります。羽生先生とソフトとの対局を見たかったという思いもありますが,名人が対局して終わるのは自然という印象。致命的なソフトの欠陥を見つけない限り,勝つのは難しいと思いますが,佐藤名人の健闘を期待しています。

2017年2月21日(火)

今日は寒い一日でした。明日も寒い日が続くようですが,木曜には暖かい南風が吹き込み,一転して暖かくなるようです。もっとも,日本上空には寒気が居座っているため,そこに暖かい南風が吹き込むと,雨模様の天候になるそう。今年は雨が少なかったので,草花には恵みの雨となりそうですが,通勤時には止んでいて欲しいのが人情です。傘をよく置き忘れるので,忘れ物に十分注意したいと思います。

風邪はずいぶんよくなりましたが,万全には程遠い。若い頃と違い,ここ数年は風邪を引くとガタッと体力が落ち,なかなか回復しないのが悩みどころです。幸いにして食欲までは落ちていないので,しっかり食べてきちんと寝れば,すぐに良くなるハズ。今週は寝るのも仕事だと思い,惰眠を貪りたいと思います。

2017年2月20日(月)

久しぶりに風邪を引きました。鼻に異変がないので,おそらく花粉症ではないと思います。仕事も一段落して,気持ちが緩んでいるのかもしれません。今年は寒暖の差も激しく,全体的に体も疲れ気味。良い機会なので,しっかり栄養と休養を取り,体調を万全にしていきたいと思います。

北方謙三著『史記 武帝伝(五)』を読了。李陵は匈奴との戦いに敗れて捕虜となり,李陵をかばった司馬遷は宮刑に処されるという,史実と同じ展開となりました。また,使節として匈奴へ赴いた蘇武は囚われの身となり,北辺の地にに幽閉されるなど,全体的に暗い話が続きました。そんな中,各人に何らかの希望が見えてきたところで第5巻は終了。残る第6巻,第7巻もこの3人が軸となって話が展開するのでしょうね。これだけの紙数を割いたということは,おそらく著者本人が一番書きたかったのは,この3人の物語だったのではないでしょうか。悲しくも美しい物語となるのか,残る2巻もじっくり楽しみたいと思います。

2017年2月19日(日)

NHK杯テレビ将棋トーナメント準々決勝の久保九段-橋本八段を観戦しました。戦型は,久保九段の中飛車に対し,橋本八段は相振り飛車模様。すると,久保九段は玉を左へ囲い,対抗形となりました。中盤以降,久保九段が橋本八段のさばきをガッチリ抑え込み,必勝形に。橋本八段も諦めたのか一直線の順を選び,あとは手続きだけという状況でした。ところが,あまりの必勝形に気が緩んだのか,久保九段が寄せを誤り大逆転。トップ棋士でもこんなことがあるのですね。将棋の怖さを改めて知った一局でした。

久しぶりに泳ぎに行きました。凝りをほぐすのが主目的なので,軽く泳いだ程度。心地よい疲れを感じます。カロリーを消費すべく,泳いだ後はサウナでのんびり。サウナはかなり久しぶりでしたが,気持ちの良い汗を流せたと思います。運動をすると体も軽くなるので,来週末も頑張りたいと思います。

2017年2月18日(土)

第42期棋王戦第2局が行われ,渡辺棋王が千田六段を破り,対戦成績を1勝1敗としました。矢倉の脇システムから後手の千田六段が変化。渡辺棋王が棒銀に出て千田六段が馬を作るという展開になりました。本譜の△8六歩~△3九馬の手順は,実は私の第一感と同じ。こういう中盤の手が当たるようになったのが最近の進歩だと思います。終盤で千田六段が誤り逆転となりましたが,第3局以降も楽しめそう。熱戦を期待しています。

今日は久しぶりにたらふく将棋を指しました。満腹です。実戦経験不足を補うべく,今日の選択は10秒将棋。この持ち時間では読みの力を磨くのは無理ですが,直観力を鍛えるのには役立ちます。満足いくまで指したので,月末は読みを鍛えるべく詰将棋に挑む予定。詰パラを中心に頑張りたいと思います。

2017年2月17日(金)

アガサ・クリスティー著,清水俊二訳『そして誰もいなくなった』を読了。古典的名作のため,犯人も知っていましたが,読んでみると面白かったです。昨今の作品と比べ,人物描写などがあっさりしており,物足りなさを覚える人もいそうですが,私はこういうテンポの速い作品のほうが好きです。長く伝わっている作品はやはり面白い。機会があれば,ほかの作品も読んでみたいと思います。

昨日のB級1組順位戦で,久保九段がA級復帰を決めました。残る1枠は,山崎八段,豊島七段,阿久津八段の争いとなっています。最終戦で山崎-阿久津戦が組まれており,面白い展開となっています。豊島七段の対戦相手は糸谷八段となっており,誰が昇級を果たすのか注目ですね。一方の降級争いは,郷田王将,畠山(鎮)七段,飯島七段の争い。最終戦で郷田-飯島戦が組まれているので,こちらも鬼勝負。熱戦を期待しています。

2017年2月16日(木)

B級1組順位戦が行われています。今日はAbemaTVで中継も行われており,解説は藤井九段と戸辺七段。無料で放送されており,贅沢極まりない夜を迎えています。長引きそうな対局もあり,夜更かしは確実。昇降級が決まる可能性もあるので,終わりまでしっかり楽しみたいと思います。

今日はとても暖かい1日でしたが,明日は春のような陽気になるそう。花粉症の人間には辛い季節となりますが,暖かくなるのは助かります。週末になるとまた冷え込むそうなので,体調管理には気をつけたいところ。今年の冬はいろいろと忙しかったので,しばらくは体を休めながら生活したいと思います。

2017年2月15日(水)

チェーホフ著,神西清訳『カシタンカ・ねむい 他七編』を読了。前半は9編の短編,後半は役者のチェーホフ論という,ちょっと変わった構成の本でした。翻訳された本を読んでいて感じるのは,原文に忠実に訳すというスタイルと,日本語として自然に訳すというスタイルがあること。本書は,原文に忠実に訳しつつ,日本語としての美しさも維持しようという意思を感じ,訳が古いにもかかわらずスムーズに読めた気がします。逆に,後半のチェーホフ論は,基礎知識が足りな過ぎてお手上げ。文学的教養のある人向けという印象でした。

今日は久しぶりの有給休暇。特段の予定もなかったので,本を読みながらのんびり過ごしました。こういう休日を送ったのは,本当に久しぶり。我ながら贅沢すぎる過ごし方でした。惰眠もむさぼり,すっかり元気になったので,あと2日間はしっかり働きたいと思います。

2017年2月14日(火)

第66期王将戦七番勝負第4局2日目が行われ,郷田王将が久保九段を破り,対戦成績を1勝3敗としました。封じ手予想は外れたものの,午前中から一直線の駒の取り合いという激しい展開に。この折衝でペースを握った郷田王将がそのまま押し切り,反撃ののろしを上げました。郷田ファンとしては,この勝利で一気に体勢を立て直し,巻き返しを期待したいところ。2日後にはB級1組順位戦もあるので,勝って残留へ向けて前進して欲しいと思います。

北方謙三著『史記 武帝伝(四)』を読了。序盤で活躍した衛青もこの世を去り,武帝劉徹は暴君へと変貌していく一方という中で,あまり希望の見えない後半になってきました。四巻は,蘇武が匈奴に捕えられたところまで。ここからは,中島敦の名作『李陵』で描かれた悲劇が始まっていきますが,果たしてどのように描かれるのか。格調高い記述を期待しています。

2017年2月13日(月)

佐々涼子著『紙つなげ! 彼らが本の紙を作っている』を読了。日本製紙石巻工場の東日本大震災からの復活を題材にしたノンフィクションでした。テレビでは美談ばかりが語られますが,厳しい現実の一端を知ることができたような気がします。久しぶりにノンフィクションを読んだのですが,とても良かったです。機会があれば,ほかの作品も読んでみたいと思います。

第66期王将戦七番勝負第4局が始まりました。戦型は先手番の久保九段のゴキゲン中飛車。久保九段が29手目に▲7七桂と思い切った踏み込みを見せ,これに対して郷田王将が2時間40分の長考で応じ,封じ手となりました。郷田王将はこういった長考の後は,強く踏み込む印象があるので,封じ手の予想は△8六歩。突き捨ててから△4五角と打てば一気に激しくなりそうです。皆さんの予想はいかがでしょうか。

第19回モバイル王位戦二次予選は9位と惨敗。3勝4敗の成績では予選敗退は仕方がないとはいえ,こんな下位に終わるとは思いませんでした。レベルが高かったのは事実ですが,敗北したのは悔しい。次回はもう少し頑張りたいと思います。

2017年2月12日(日)

市内で行われている将棋の研究会に参加しました。持ち時間25分,秒読み60秒で1日3局というシステム。じっくり考えることができるので,行くたびに成長できる気がします。今日は夕方から用事もあり,2局だけ指しましたが,課題も多く見つかり勉強になりました。これからも,可能な限り参加したいと思います。

NHK杯テレビ将棋トーナメント準々決勝の千田六段-佐藤九段を観戦しました。戦型は,佐藤九段のダイレクト向かい飛車。早めに5筋を突くなど,工夫した立ち上がりでした。力戦形らしくねじり合いが続きましたが,最後は佐藤九段が突き放して快勝。ベスト4進出を果たしました。このところ後手番の戦法に悩んでいることもあり,本譜の指し方は有力な戦法の1つとして,検討してみたいと思います。

2017年2月11日(祝)

第10回朝日杯将棋オープン戦の準決勝と決勝が行われ,八代五段が初優勝を果たしました。22歳での優勝は今大会での最年少記録だそう。今回の優勝で,八代五段は六段昇段を果たしました。これまで目立った活躍のなかった八代新六段ですが,これで一皮むければ面白い存在になりそう。今後の活躍に期待したいと思います。

妻と散歩に行ってきました。ちょっと遠くにある公園まで,片道1時間弱の道のり。良い運動になったと思います。初めて行ったのですが,緑も多く,歩いている人もたくさんいてなかなか良かったです。1時間歩くのはちょっと大変ですが,仕事も一段落して週末に時間も取れそうなので,機会があればまた行きたいと思います。

長岡弘樹著『陽だまりの偽り』を再読。『傍聞き』に続いて読んでみましたが,こちらの方がしっくりくる気がしました。デビュー作だそうですが,テンポもよく読みやすかったです。さすがに粗削りな感はありますが,それがかえって良さとなっている気もする作品でした。興味がある方はご一読あれ。

2017年2月10日(金)

佐々涼子著『紙つなげ! 彼らが本の紙を作っている』と阿部幹雄著『生と死のミニャ・コンガ』を購入。前者は東日本大震災で被災した日本製紙石巻工場の復活の話で,文庫化されたら読んでみたいと思っていました。後者は昨日の日経夕刊の書評に載っており,読んでみたいと思ったのです。ノンフィクションを読むのは久しぶりなので,楽しみたいと思います。

第19回モバイル王位戦二次予選が始まりました。幸先よくスタートしたものの,同組の選手が軒並みR点を上昇させており,厳しい戦いが予想されます。戦う以上は勝ちたいですが,現在の生活を考えると,たくさん指すのは難しい。最小限の対局数で突破できるよう,頑張りたいと思います。

2017年2月9日(木)

遠藤周作著『沈黙』を読了。映画化を機に書店にたくさん並んでいたので,読んでみました。江戸時代に布教のため日本に潜入した司祭の視点で,苦しむ人々に対して沈黙を貫く神の存在について問いかける内容でした。たまには,こういった文学的作品を読むのも良いものですね。現在ならどこの書店にも並んでいると思うので,興味のある方はご一読あれ。

今日は関東でも雪が降りました。積もるほどではなく,夜には止みましたが,雨や雪が降るのはかなり久しぶりのように思います。土もカラカラに乾いていたので,草木にとって恵みの雨となるとよいのですが,雪ではさすがに冷たすぎる気もします。もう少し暖かくなると根が動き始め,草木が本格的に成長を始めるので,芽吹きを心待ちにしたいと思います。

2017年2月8日(水)

B級2組順位戦が行われています。本日は無料中継はないため結果は控えますが,上位陣で波乱があり,意外な展開となっています。今期は各クラスで関西勢の活躍が目立つなか,このクラスでも将来有望な斎藤六段と菅井七段が昇級圏内を走っており,関西勢が覇権を手に入れる日を予感させます。B級2組以下は今期からチェスクロック方式となり,0時を回る対局はほとんどないので,可能な限り観戦してから休みたいと思います。

最近,読書に目覚めました。通勤の往復でも将棋は控え,ひたすら本を読んでいます。もちろん,将棋の方が好きですが,ただ指すだけで強くなる歳でもない。身を修め,厳しい終盤でも動揺しないような精神力を身につけることも,勝負に勝っていく上で必要な素養ではないでしょうか。日々の生活も充実しているので,しばらくはこの生活を続けたいと思います。

2017年2月7日(火)

飯間浩明著『三省堂国語辞典のひみつ』を読了。最近の辞書には,こんな新しい言葉も入っているのだと驚かされる内容でした。読んで損をしない本だと思います。一方,著者のあとがきにも書かれていますが,辞典の宣伝に役立つように書かれたという経緯もあり,三省堂国語辞典の良さを強調する記述が目立つのも事実。自画自賛と感じる人もいそうですが,それを差っ引いても良書だと思うので,興味のある方は是非ご一読あれ。

上記書籍で一番印象に残ったのは,『不易流行』という言葉。本質はそのままに,新しいものを取り入れていくというような意味だそうです。松尾芭蕉の言葉だと書かれていましたが,俳諧だけでなく将棋にも,ひいては人生にも通じる言葉だと思います。私自身,芯の強さには自信はあるものの,流行を取り入れるのはやや苦手。歳を取り,柔軟性が失われつつあるのは自覚していますが,積極的に新しいものを取り入れられるよう,意識的に努力したいと思います。

2017年2月6日(月)

今日は将棋関係でいろいろなニュースがありました。まずは,日本将棋連盟の新会長に佐藤九段が就任。先日まで棋士会長を務めており,そこで培ってきた手腕が試されます。他には,奨励会三段リーグで,西田三段が14連勝の好成績で4局を残して昇段。三段リーグの過去最高成績は16勝2敗だそうなので,更新なるか注目されます。私の将棋に目を移すと,第19回モバイル王位戦は何とか一次予選を突破。二次予選も頑張ります。最後に,すっかり忘れていましたが,昨日の第42期棋王戦五番勝負第1局は千田六段が先勝。難解な将棋で,角換わりを中心に指している人間としては,しっかり研究する必要がありそうです。時間を見つけて並べ直したいと思います。

長岡弘樹著『傍聞き』を再読。4つの短編からなる短編集でしたが,軽快なテンポであっという間に読み終えることができました。短編なので,人物描写などがやや淡白な面はありますが,読後感もよい作品だと思います。サラッと読めるので,ちょっと気分を変えたいときにおすすめです。

2017年2月5日(日)

NHK杯テレビ将棋トーナメントの久保九段-郷田王将を観戦しました。戦型は,相振り飛車模様から,久保九段の居飛車,郷田王将の振り飛車という意表の展開。久保九段が中盤で優勢に立ったものの,受けを間違えて逆転模様。最後は郷田王将が指せそうでしたが,終盤でらしからぬ緩い手を指して逆転。解説の先崎九段が,こんなひどい手は見たことがないという趣旨のことを述べたくらいですから,相当だと思います。今期の郷田王将の不調を如実に感じる内容でした。

対局はつつがなく終わったのですが,ちょっと気になったことがあったので一言。というのは,途中で対戦成績が郷田王将25勝,久保九段19勝と言われ,久保九段が勝ったことがわかってしまったことです。王将戦開始時に,両者の対戦成績は郷田王将25勝,久保九段20勝と公表されており,もう少し考えて欲しいところ。過去の対戦をすべて洗い出せばわかることとはいえ,収録直後に対局のある棋士の対戦成績には触れないで欲しいと感じました。

第19回モバイル王位戦は,この日記を書いている時点では4位。順位は見ないと書きましたが,少し時間ができたので覗いてみると入賞圏外。指さずに助かる道はなかったので,とりあえず1局だけ勝って様子見という状況です。これで抜けられなかったら仕方がないので,今日はもうおとなしく寝るつもり。二次予選まで生き残っていたら,頑張りたいと思います。

2017年2月4日(土)

飯間浩明著『三省堂国語辞典のひみつ』を購入しました。内容は全く知らず,タイトルに惹かれて買うという珍しいパターンです。『三省堂国語辞典』は,中学生の頃に購入した記憶があり,何となく好きな辞書。『新明解国語辞典』と双璧をなす小型国語辞典なので,ご存知の方も多いと思います。ちなみに,『新明解国語辞典』は何となく疎遠で,開いたことすらありません。本題に戻ると,著者は『三省堂国語辞典』の著者だそうなので,目から鱗のネタを期待しています。

第19回モバイル王位戦は1勝4敗と惨敗ペース。順位を確認すると指したくなるに決まっているので,今回はこれで終わりにします。成績も散々ですが,内容はさらに悲惨。自玉の素抜きや二歩のうっかり,挙句の果てには3手先の手を指すなど,目を疑うような手のオンパレードでした。大会がない時期とはいえ,さすがにこれでは。もう少し腰を落として考えるよう,気をつけたいと思います。

2017年2月3日(金)

長岡弘樹著『教場』を読了。以前,『傍聞き』という短編小説で著者の名を知り,好きになったのですが,本作は一風変わった警察小説でした。連作短編の形式を取っていますが,スッキリしない結末の短編が多く,個人的には以前の作品のほうが好き。作中に出てくるトリックのネタなどは面白いので,科学トリックが好きな方は楽しめるかもしれません。

第19回モバイル王位戦が始まりました。今期はそれなりに高い持ち点からスタートする上,今週末はあまり時間が取れそうにないため,厳しい戦いとなりそう。途中結果を確認すると,闘争本能に火がつき,勝つまでやめられなくなるので,5局こなしたら結果は見ずに過ごしたいと思います。

2017年2月2日(木)

第66期王将戦第3局2日目が行われ,久保九段が郷田王将を破り,対戦成績を3連勝としました。郷田王将は終始自信がなかったとの感想でしたが,千日手に持ち込む権利を放棄して攻め合って敗れるという,不可解な敗戦でした。昨今の郷田王将の不調を物語る内容だった気がします。こういう不調は,1つ勝てば一気に改善したりするもの。第4局まで少し時間もあるので,立て直しを期待しています。

昨日のA級順位戦は,最後の佐藤九段-深浦九段の終局が午前1時過ぎ。終盤では千日手になる可能性もあり,指し直しになったら寝ようと思っていましたが,佐藤九段が負けたら降級が決まる状況だったこともあり,最後まで観てしまいました。おかげで今日は少し眠かったですが,それだけの価値はある将棋だったと思います。ちなみに,将棋世界の順位戦予想クイズはすべて正解。9回戦も全問正解すれば,榧六寸盤当選の可能性もあるので,期待しています。

2017年2月1日(水)

A級順位戦8回戦一斉対局が行われています。今日からAbemaTV将棋チャンネルも開設され,無料で解説を聞くことができるようになりました。順位戦の放送が中心のようなので,名人戦棋譜速報には影響が出そう。無料放送のようなので,ニコ生将棋プレミアムも安穏とはしていられません。今日は夜中まで熱戦が続きそうですが,時間の許す限り観戦を楽しみたいと思います。

第66期王将戦第3局が始まりました。戦型は角交換四間飛車から,前例の少ない戦いに。個人的には,贔屓目もありそうですが,やや先手の郷田王将持ちと見ます。交換した角を互いに自陣に手放しており,長い将棋になりそうですが,タイトル戦らしい力のこもったねじり合いを期待しています。

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