日々雑感

2018年3月の日記

2018年3月31日(土)

有栖川有栖著『孤島パズル』を読了。学生アリスシリーズの第2弾で,今回は南の島が舞台でした。前作『月光ゲーム』よりストーリーや動機,トリックも練られており,より楽しめました。クローズド・サークルが好きな方はもちろん,2012年版の東西ミステリーベスト100の国内編にもランクインしているなど,一般的にも評価の高い作品なので,興味のある方はご一読あれ。

カープは今日も勝ち,開幕2連勝。チャンスでの集中打は今年も健在で,打線の力強さを感じる連勝となりました。一方の投手陣は,先発のジョンソン投手が実力通りの投球を披露し,7回を1失点にまとめる内容。昨日は少しバタついた中崎投手も今日はきっちり3人で締め,不安を払拭しました。開幕から一気に抜け出すべく,明日先発の大瀬良投手にもしっかり投げて欲しいと思います。

2018年3月30日(金)

プロ野球が開幕しました。我らがカープは,開幕戦を幸先よく勝利。昨年同様,逆転の広島を印象付ける勝利だったと思います。打線の調子は良さそうなので,心配なのは先発投手陣。今日の野村投手は6回3失点と最低限の働きでしたが,明日のジョンソン投手は素晴らしい投球を披露してくれることを期待します。

第43期棋王戦第5局が行われ,渡辺棋王が永瀬七段を破り,3勝2敗で防衛を果たしました。竜王失冠,順位戦A級降級と厳しい戦いが続いた本年の渡辺棋王ですが,最後に意地を見た気がします。永瀬七段にとっては残念な敗戦でしたが,まだまだチャンスのある年齢。捲土重来を期待しています。

2018年3月29日(木)

有栖川有栖著『月光ゲーム Yの悲劇』を読了。著者のデビュー作にして,学生アリスシリーズの第1作です。このシリーズは,閉ざされた環境で連続殺人が起こる,いわゆるクローズド・サークルとよばれる作品ばかり。私好みの趣向となっています。現在のところ全4作が発表されていますが,話に関連がありそうだったので,面倒くさがらずに本作からスタートしました。期待値が高かっただけに,動機,トリックともにそこまでの切れ味は感じませんでしたが,今後が楽しみな内容。続く作品に期待したいと思います。

プロ野球の開幕を明日に控え,開幕試合の一軍登録選手が公示されました。我らがカープでは,初の開幕一軍となったメヒア選手とアドゥワ選手に注目しています。メヒア選手はカープアカデミー出身の3年目,アドゥワ選手は一昨年のドラフト5位指名の2年目の選手。両選手とも能力の高さには定評があるので,このチャンスをつかんで一軍に定着できるか注目しています。

今日は3月とは思えない暑い1日でした。我が家の落葉樹もドンドン芽吹き,昨年秋に植えたチューリップは既に満開です。明日は一転して平年並みの気温に戻るようですが,今後も気温の高い傾向は続く模様。ややのどに違和感も感じるので,体調を崩さぬよう気をつけたいと思います。

2018年3月28日(水)

岡嶋二人著『99%の誘拐』を読了。コンピュータ制御された完全犯罪を描いた作品でした。20年前の作品のため,現代の目で見ると少し古めかしい記述もありましたが,作品自体はとても面白かったです。今作が発表された当時の科学技術の水準を考えると,かなり画期的な作品だったのではないでしょうか。昭和を知る世代の方にはおすすめです。

王将戦1次予選で藤井六段が井上九段に敗れ,連勝が16でストップ。今期の成績は61勝12敗となり,これは2001年度の木村六段(当時,現九段)と並ぶ好成績です。他には,フリークラス脱出まであと一歩まで迫っていた中尾五段が青嶋五段に敗れ,引退が決定するなど,年度末のニュースが目白押しの将棋界。今年度も残すところ3日余りですが,最後まで注目したいと思います。

2018年3月27日(火)

佐川前国税庁長官の証人喚問がありました。「刑事訴追の可能性があるので…」の逃げ口上ばかりで,真相は闇のまま。この逃げ方が許されるのであれば,証人喚問という制度自体の意味が問われると感じます。個人的には真相解明に近づいたとは思えないので,更なる追及を期待しています。

サッカー日本代表は,親善試合でウクライナ代表に敗戦。サッカーには詳しくないのですが,現在の日本代表は目指すべき姿を見失っているように見えます。もちろん,相手に合わせて戦い方を変えることは大事ですが,自分の形があってこそ。長期的視点に立って強化する必要性を感じます。W杯まで残すところ3カ月あまり。日本代表チームがどこへ向かうのか,注目したいと思います。

2018年3月26日(月)

横溝正史著『獄門島』,有栖川有栖著『ロシア紅茶の謎』を読了。前者は,名探偵金田一耕助が登場するシリーズの第二弾。ミステリファン以外の方にも有名な歴史的作品ですが,これまで読んだことがありませんでした。犯人は意外な人物で面白かったです。後者は,犯罪社会学者の火村英生が探偵役を務めるシリーズ。短編集のため凝ったトリックはありませんでしたが,軽く読める作品でした。緻密な謎解きにこだわらない方にはおすすめです。

上記2冊の読了で,今月読んだ本が15冊に。2016年から記録を残していますが,自己最高記録です。最近はミステリを読んでいるため,犯人がわかるまで一気読みしてしまうこともあると思います。課題は,つい夜更かしをしてしまうことが多いこと。健康に気をつけながら読みたいと思います。

2018年3月25日(日)

今日は所用で朝から車で外出。用事を済ませた後,買い出しにもいきました。ようやく運転には慣れてきたものの,わからない道も多く,まだまだ不安定。とくに,これまで田舎を中心に運転してきたこともあり,自転車をかわすのが難しいです。こればかりは練習してコツをつかむしかないので,週1回は運転するよう心掛けたいと思います。

今日は暖かかったので,昼からは洗車。かなり汚れていたので,恥ずかしくない程度にはきれいにしたつもりです。洗車自体は好きなのですが,我が家の周辺はスペースに余裕がなく,洗った水が公道へ流れてしまうので,洗剤を使えないのが難点。水洗いだけでもそれなりに綺麗になったので,定期的に頑張りたいと思います。

2018年3月24日(土)

積読状態になっていた本を一掃しました。買ってから1年以上読んでいない本は,これ以上持っていても読めないと判断し,一気に処分。おかげで本棚がかなり空いたので,ミステリの短編集などを入手しました。最近はミステリ一辺倒になっていますが,気分に合うものを読むのが一番面白い。今後も定期的に本棚の整理に努めたいと思います。

大相撲春場所で,鶴竜関が4度目の優勝。内容はイマイチでしたが,横綱はとにかく結果を求められるので,まずは買って良かったと思います。先場所もそうでしたが,後半戦の相手になると馬力で引けを取り,下がってしまう相撲が目立つのが難点。上手さはあるだけに,前に出る相撲が取れるよう,稽古を重ねて欲しいと思います。

2018年3月23日(金)

道尾秀介著『透明カメレオン』を読了。道尾さんの作品はどちらかといえば暗めの話が多いのですが,本作は読後感の良い仕上がりになっているように思います。悲しみを乗り越えていく人の強さを感じさせる内容。ミステリ色は薄いですが,泣ける仕上がりになっているので,興味のある方はご一読あれ。

昨日行われた棋王戦一次予選の日浦八段-中尾五段は,隠れた大勝負でした。中尾五段はフリークラス10年目。年度末までに既定の成績を残せないと引退となります。今期は好調でここまで16勝を挙げていますが,残るは棋王戦のみ。ここで2連勝するしか助からない状況でした。対局の結果,本局は中尾五段の快勝。次の青嶋五段との対局は,勝てば順位戦復帰,負ければ引退確定というまさに大一番です。対局は27日の予定。おそらく何らかの形で中継されると思うので,注目したいと思います。

2018年3月22日(木)

このところ,注目の対局が目白押しです。まず,昨日のA級順位戦プレーオフ5回戦は,羽生竜王が勝ち2年ぶりの名人挑戦を決めました。名人戦でも好勝負を期待しています。王座戦二次予選ブロック決勝では,藤井六段が糸谷八段に快勝。素晴らしい終盤の切れ味で,圧倒的な実力を見せつけました。ほかにも注目の将棋がありましたが,有料中継だったので,明日の日記に書きたいと思います。

読みたいミステリが一段落したので,久しぶりにネット将棋。相変わらず調子は上がってきませんが,少し粘れるようになってきました。ミステリばかり読んでいて強くなる訳もないのですが,指す以上は勝ちたいもの。簡単に強くなるのは無理なので,せめて1局1局集中して対局するよう心掛けたいと思います。

2018年3月21日(祝)

A級順位戦プレーオフ5回戦の稲葉八段-羽生竜王が行われています。戦型は相掛かり。1手1手が難しい中盤戦から稲葉八段が抜けだしたかに見えましたが,羽生竜王の巧妙な頑張りに誤り逆転模様。午後10時現在の形勢は,羽生竜王が相当良いように見えます。タイトル獲得100期の偉業を名人戦で達成するのか。明日は仕事もありますが,終局まで観戦してから休みたいと思います。

麻耶雄嵩著『隻眼の少女』,下村敦史著『闇が香る嘘』を読了。前者は日本推理作家協会賞,後者は江戸川乱歩賞の受賞作ですが,どちらも良い作品でした。ミステリのネタを書いてしまうのは厳禁だと思うので,詳細は避けますが,いずれも意外性のある内容。機会があれば,他の作品も読んでみたいと思います。

2018年3月20日(火)

第43期棋王戦第4局が行われ,永瀬七段が渡辺棋王を破り,勝負は最終局にもつれ込みました。相掛かりから力戦調となった本局は,永瀬七段が好着想でリード。決めきれずにもつれましたが,逆転までは至ってなかったようで,最後は角を巧妙に使って押し切りました。最後に笑うのはどちらか。30日の最終局も楽しみにしたいと思います。

このところ仕事で新幹線に乗ることが多いのですが,今日の帰りはまさかの立ち乗り。上越・北陸新幹線でしたが,帰宅ラッシュの時間帯とはいえ,指定席は売り切れ,自由席は満席でした。新幹線の移動時は集中して本を読める絶好の時間帯なので,残念でなりません。話題は変わりますが,JR東日本の新幹線は,東海道新幹線より座席がよく快適。次期東海道新幹線のN700Sでは,是非見習って欲しいと思います。

2018年3月19日(月)

柳広司著『パラダイス・ロスト』,『ラスト・ワルツ』を読了。『ジョーカー・ゲーム』シリーズの第3弾,第4弾でした。『ジョーカー・ゲーム』ほどのインパクトはないものの,短編集らしく切れ味の良い作品で,十分に楽しめました。最近はミステリが一番合うので,この機会に気になっている作品を一気に読みたいと思います。

昨日のA級順位戦プレーオフ4回戦は羽生竜王の勝利。勝ちになってからの一直線の踏み込みは,圧巻の一言です。夕食が「天ざるそば」のみだったのですが,これは勝利への見通しが立ち,軽いもので十分という意味だったのかもしれません。挑戦者決定戦の稲葉八段-羽生竜王は21日に対局予定。明日は棋王戦第4局もありますし,観戦が楽しみな日が続きそうです。

2018年3月18日(日)

A級順位戦プレーオフ4回戦の豊島八段-羽生竜王が行われています。豊島八段は,プレーオフに入って4局連続の先手番。王将戦こそ敗れましたが,まだ勢いは衰えていないように感じます。戦型は横歩取りとなり,素人には全く理解できない難解な戦い。午後10時現在,ソフトによると羽生竜王が少し指せるようです。明日は仕事もありますが,可能な限り観戦してから休みたいと思います。

NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝の山崎八段-稲葉八段を観戦しました。相掛かりから山崎八段が注文を付け,力戦調の戦いとなりました。二転三転の戦いとなりましたが,最後は山崎八段がしっかり寄せ切り,2度目の優勝。同年代の棋士だけに,私も勇気づけられました。これを機に,力強い将棋に一層の磨きをかけて欲しいと思います。

2018年3月17日(土)

将棋の調子が全く上がってきません。将棋ウォーズでは,始めてからずっと50局刻みで成績をつけていますが,直近50局,100局ともに負け越しという悲惨な状況です。不調も3年続けば実力といいますが,このままでは弱くなったと認めざるを得ません。何とか立て直すべく,いろいろ工夫してみたいと思います。

今日は所用があり,車で近所まで出かけたのですが,大渋滞に巻き込まれて散々な目に。歩いて30分くらいのところだったのですが,車で1時間近く掛かってしまいました。住宅街を抜けていけばよかったのですが,運転に自信がなく広い道に出たのが裏目に。今後は渋滞情報を加味した道選びを心掛けたいと思います。

2018年3月16日(金)

高野和明著『ジェノサイド(下)』を読了。上巻ほどエキサイティングな内容ではなかったものの,読後感も良く,非常に良い作品でした。ネタバレになるので詳細は書きませんが,個人的には代表作『13階段』以上の出来栄えかと。スケールの大きいミステリが好きな方にはおススメです。

昨日行われたC級2組順位戦は劇的な幕切れでした。千日手指し直しとなり,最後まで残った増田五段-神谷八段は,神谷八段が詰みのある局面で発見できずに投了。増田五段が最後の昇級枠に滑り込みました。アマチュアならとりあえず王手を掛けるところですが,それをせずに投げるのがプロの矜持。結果的には裏目に出ましたが,プロらしい結末でした。増田五段がこの幸運を活かして更なる飛躍を遂げられるか,注目したいと思います。

2018年3月15日(木)

高野和明著『ジェノサイド(上)』を読了。人類の存亡をかけた戦いという壮大なテーマを軸に,非常に練られたストーリーが展開されました。登場人物も理性的な人間が多く,非常に好感が持てます。久しぶりに傑作にたどり着いたという予感のする内容。下巻にも大いに期待したいと思います。

第67期王将戦第6局2日目が行われ,久保王将が豊島八段を破り,4勝2敗で防衛を果たしました。対抗形らしいねじり合いの将棋でしたが,連戦の疲れもあったのか,豊島八段がやや精彩を欠いたように感じる内容でした。豊島八段にとっては,初タイトル獲得のためにも,日曜日のA級プレーオフ4回戦の羽生竜王戦は負けられない戦い。結果を残すには運も必要だと思うので,まずは振り駒に注目したいと思います。

2018年3月14日(水)

第67期王将戦第6局1日目が行われました。豊島八段の先手で始まった対局は,紆余曲折の末,久保王将の中飛車に。封じ手の局面は,先手が少し指せそうに見えます。もっとも,先手は駒が偏っており,実戦的には大変そう。自信がなければ,千日手に持ち込むことも考えられます。個人的にはフルセットの戦いを見たいですが,結果は果たして。

このところ仕事で外出が続いているのですが,ひそかなる楽しみは古書店巡り。仕事が終わった後,現地にある古書店をチラッと覗いています。最近は駅前に古書店があるところも減っていますが,今日は珍しく大収穫。外出が多いと本を読む時間も増えるので,しっかり楽しみたいと思います。

2018年3月13日(火)

辻真先著『仮題・中学殺人事件』を読了。私が生まれる前に発表された歴史的作品だそう。最近のミステリは凝ったトリックが多く,ちょっと疲れてきたので,軽いものを読んでみようと思ったのです。現代の目で見ると少し粗いところもありますが,手軽に読めて悪くない印象。これからも,時折こういった過去の作品にも目を向けてみたいと思います。

指し将棋の調子は全く上がりませんが,詰将棋だけは好調です。今月は易しめの問題が多いこともありますが,サクサク進んでいます。最近は上級5手,7手詰までしか解けていませんが,もう少し手数の長いものや詰将棋サロンにも取り組めるかもしれません。実力向上には地道な頑張りしかないので,明日も引き続き取り組みたいと思います。

2018年3月12日(月)

A級順位戦プレーオフ3回戦の豊島八段-広瀬八段が行われ,豊島八段が勝利。3回戦まですべて先手番を引くという強運で,一気に勝ち上がってきました。次は18日に羽生竜王との対局となります。豊島八段は明後日から王将戦第6局。勝つしかない対局が続きますが,頑張りを期待しています。

今月の詰パラを始めました。今日は手始めに,中・上級を5問ほど攻略。順調な立ち上がりです。今月に入って指し将棋の調子が上がらないので,こういう時こそ詰将棋を解いて気分をリフレッシュしたいところ。しばらくは対局は少なめにし,詰将棋中心の生活にしたいと思います。

2018年3月11日(日)

第43期棋王戦第3局が行われ,渡辺棋王が永瀬七段を破り,対戦成績を2勝1敗としました。角換わりから後手の永瀬七段が棒銀を選択し,前例の少ない形となりました。予定だったのか,渡辺棋王はポンポンと指し進め,序盤でリード。以降は,反撃に出た永瀬七段の攻めを丁寧に余して快勝。事前準備の勝利ともいえる内容で,渡辺棋王らしい勝ち方でした。永瀬七段もこのまま終わるわけにはいかないと思うので,次局の作戦に注目したいと思います。

NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝の山崎八段-郷田九段を観戦しました。相掛かりから力戦調の戦いとなり,郷田九段の歩得に対し,山崎八段は手得を主張し,序盤から激しい戦いとなりました。私見では攻めのわかりやすい山崎八段持ちだと思っていましたが,実際の形勢は難しかった模様。最終的には山崎八段が一直線の攻め合いから抜け出し,快勝となりました。決勝戦は,稲葉八段-山崎八段の顔合わせ。両棋士とも受けに特徴があるので,粘り強い攻防を期待しています。

2018年3月10日(土)

A級順位戦プレーオフ2回戦の豊島八段-佐藤九段が行われ,豊島八段が勝利。後手の佐藤九段が得意のダイレクト向かい飛車を採用し,力戦調の戦いとなりましたが,自陣飛車からうまく局面をまとめた豊島八段がリードを広げ,そのまま押し切りました。豊島八段は一時期の不調を脱し,完全復調という印象。次の3回戦は12日の予定です。対局過多で研究の余裕もないと思いますが,若さと勢いで押し切れるか注目しています。

花粉の飛散量がかなり増えているように感じます。今年の冬は寒く,我が家の木々も芽吹きが遅れているように感じますが,杉にはあまり関係がないのでしょうか。花粉症の身としては,飛散量が少ないに越したことはありません。今年は飛散量が多めという予測もあるので,注意しながら生活したいと思います。

2018年3月9日(金)

宮城谷昌光著『三国志名臣列伝 後漢編』を読了。何進,朱儁,王允,盧植,孔融,皇甫嵩,荀彧の7人を扱った短編集でした。登場人物を見るだけで,三国志ファンなら読みたいと思うことは必定です。宮城谷先生らしく史書を読み解いた箇所も多く,大変勉強になりました。最近の宮城谷作品には物足りないものも多いのですが,これはおススメです。

東野圭吾著『聖女の救済』も読了。ガリレオシリーズらしく凝った物理トリックが展開されていますが,巧妙な叙述トリックが織り交ぜられ,完成度を高めているように感じました。これまで読んだガリレオシリーズの中では,一番の完成度という気がします。未読の方にはおススメです。

今日はたくさん本を読んだので,ついそちらの話ばかり書いてしまいましたが,B級1組順位戦が行われています。既に糸谷八段の昇級と丸山九段の降級は決まっていますが,もう1つの昇級枠は橋本八段と阿久津八段の争い。AbemaTVで中継されているため書いても良いと思いますが,午後10時現在,橋本八段は郷田九段の格調高い指し回しの前に敗れ,阿久津八段の結果待ちとなっています。明日はA級順位戦プレーオフ2回戦の佐藤九段-豊島八段,明後日には第43期棋王戦第3局が行われ,NHK杯テレビ将棋トーナメント準決勝の菅井王位-郷田九段も放映予定。観戦が楽しみな週末となりそうです。

2018年3月8日(木)

山岡荘八著『徳川家康(五)』を読了。三方ヶ原の戦い,武田信玄の死など大きな動きの中,築山御前との不和が深刻になっていくというストーリーでした。この時代は織田信長を中心に動いていることもあり,徳川家の視点で見る歴史は新鮮。亀のようなゆっくりとした歩みですが,引き続き少しずつ読み進めたいと思います。

テレビのニュースでも流れていましたが,藤井聡太六段が師匠の杉本七段に勝ち,14連勝を達成。これで,今期の連勝記録1,2位を占めることになりました。まだ中学生とは思えないしっかりとした将棋で,向かうところ敵なしの状況。これでまだ発展途上なのですから,脂が乗る頃には誰も勝てなくなってしまう気すらします。羽生竜王の記録を破っていくとすれば,藤井六段以外にない。今後の対局にも注目したいと思います。

2018年3月7日(水)

鈴木大介著『脳は回復する』を読了。以前読んだ『脳が壊れた』の続編で,脳梗塞による高次脳機能障害を患った著者の体験をまとめた内容でした。書かれたこと内容はあくまでも一例に過ぎませんし,読んだだけでこの障害が理解できるとも思いませんが,こういった書籍が出版されることに意義があると感じます。少々重い内容ですが,興味のある方はご一読あれ。

第67期王将戦第5局1日目が行われ,豊島八段が久保王将を破り,対戦成績を2勝3敗としました。1手1手が難しい力戦調の戦いでしたが,中盤で豊島八段が抜けだすと,一気にリードを広げて押し切りました。もう1つも負けられない状況ですが,久保王将が調子を落としていることもあり,まだわかりません。豊島八段はA級順位戦プレーオフもあり,対局過多の状況ですが,若さの勢いで乗り切れるか注目したいと思います。

2018年3月6日(火)

今月は仕事の都合で外出ばかりなのですが,普段はほとんど歩かない生活をしているので,火曜にして既に疲れ気味です。運動不足解消のため,会社のオフィスまで階段で昇り降りをしていますが,それが疲れを増幅している気もします。もっとも,ここで諦めては,何をやっているのかわからない。最初の1ヶ月くらいが一番きついと思うので,引き続き頑張りたいと思います。

第67期王将戦第5局1日目が行われました。戦型は,角交換型の力戦に。豊島八段の相振り飛車模様に対し,久保王将が金無双を志向しましたが,豊島七段が居飛車に切り替え,大乱戦となりました。封じ手の局面は,駒損ながら龍を作っている久保王将がやや指せそう。不安定な玉形を豊島八段がどのようにまとめて戦うのか,注目したいと思います。

2018年3月5日(月)

帚木蓬生著『閉鎖病棟』を読了。タイトルの通り,精神科の閉鎖病棟を題材とした小説でした。暗い部分も多かったですが,入院患者の人間的成長が克明に描かれており,精神科医の著者らしい作品だったと思います。帚木さんの作品を読むのは3作目ですが,ややとっつきにくいものの,どれも素晴らしいものばかり。他の作品にも挑戦したいと思います。

昨日のA級順位戦プレーオフ1回戦は,豊島八段の勝利。中盤で抜け出して以降,隙のない指し回しで快勝でした。内容を見る限りでは,明日からの王将戦第5局も期待できそう。王将戦では相振り飛車が連採されていますが,第5局は対抗形のねじり合いを期待しています。

2018年3月4日(日)

A級順位戦プレーオフ1回戦の豊島八段-久保王将が行われています。豊島八段の先手で始まった対局は,久保王将の四間飛車に対し,持久戦模様。午後11時を回っても熱戦が続いています。両対局者は明日に移動し,火曜日から王将戦第5局を戦う予定。豊島八段にとっては,棋士人生が懸かった勝負だと思うので,頑張りを期待しています。

このところ,週末は車で買い出しに出掛けています。運転の練習も兼ねているので,昨日とは違う方面へ。狭い道は相変わらず苦手ですが,車庫入れは少しだけマシになってきた気もします。とにもかくにも,上手くなるには練習あるのみ。毎週末,地道に頑張りたいと思います。

2018年3月3日(土)

昨日の順位戦の結果についてネットのニュースを見たところ。史上初の6人でのプレーオフと同じくらい,渡辺棋王の降級が書かれていました。負けて話題になるのは,超一流の証。本来,藤井六段の前に立ちはだかるのは,羽生竜王ではなく渡辺棋王でなくてはなりません。復活を期待しています。

いよいよ今日からオープン戦が本格化。カープは打線爆発で快勝だったようです。早くもけがで離脱している選手もいますが,全体的には順調な仕上がりのように思います。もちろん,長いシーズンへ向け,勝負はこれから。この期間にしっかりアピールし,一軍定着へ向けて邁進して欲しいと思います。

2018年3月2日(金)

A級順位戦最終局一斉対局が行われ,挑戦権争いは史上初の6人によるプレーオフとなりました。ファンとしては好対局をたくさん見られるのは嬉しい限りですが,手合係の方は大変だと思います。一方の降級は,渡辺棋王,行方八段,屋敷九段。渡辺棋王がこれほど早くA級から落ちることになるとは思わなかったので,驚いています。来期に即A級復帰となるかどうかで周囲の評価も変わると思うので,捲土重来を期待しています。

『アマレン』と『将棋世界4月号』,『詰将棋パラダイス3月号』が届きました。アマレン会員としての活動はほとんどしていませんが,定期購読だけで十分に元は取れているので,今後も続けるつもりです。3年間対局をしないとR点の記録が消えてしまうので,それだけが気掛かり。どこかで時間を見つけて,対局をこなしたいと思います。

2018年3月1日(木)

今日はとても暖かい1日でした。これだけ気温が急激に変わると,体がついていきませんね。一方,この暖かさで,プランターに植えたチューリップが急激に成長しており,いよいよ春の気配。落葉樹の新芽も,早いものはそろそろ芽吹くかもしれません。これから数日間は,朝起きたら入念に植物をチェックしたいと思います。

明日はいよいよ『将棋界の一番長い日』です。今期は羽生竜王の対局がなく,やや盛り上がりを欠きますが,それでもトップ棋士10人の白熱した戦いが見られると思います。明日は仕事もあるので,終盤戦からの観戦となりそう。せっかく金曜日に行われるので,最後まで観戦すべく,早めに休んで備えたいと思います。

過去の日記

inserted by FC2 system